ごきげんよう諸君、いかがお過ごしかな。ここ一週間横浜に行ってきた霧島である。別に横浜に行ってる間忙しかったという訳ではないのだが、ここんところ調子悪くて寝込む日々が続いておったのである。まぁ何とか生き返ったが、それでもまだ胃腸の調子はよろしくない。あんまりもの食べられないからな、元気もなかなかでない。
ちなみに、基本的に横浜へ行くのは病院の為である。足の骨、歯医者、あと精神病院。まぁ精神って言っても総合病院だから、足の骨治しておるとこと同じだがな。科が違うだけだ。
一番辛いのが歯医者だ。とは言っても私は虫歯で歯医者に行くのは別に怖くも何ともない。しかし今の用事は虫歯ではなく、小学生の頃折られた前歯の根の治療である。私の前歯はもう殆ど残っておらず、歯肉にうまった根の部分ぐらいなのでもう神経を抜いてある。ところが、神経ってそこそこ太いのでそこが穴になる。その穴の消毒を最初の医者がちゃんとやらなかった為、膿が出たり細菌が繁殖したりと色々大変な事になっておる。
で、今まで何度か殺菌洗浄しておるのがそれでも駄目で、今の医者が顕微鏡で見ながら治療するという色々画期的な医者なのでそこでやってもらっているところだ。いくら神経抜いたとは言っても根っこにはちゃんと残っておるし、そこに針を突っ込んで膿とか取り出す作業であるから、結構痛いのだ。それを延々二時間続けるから大分疲れる。
そんな訳で、昨日も疲れてきたのである。
そう言えば、そろそろ銀魂紅桜編のDVDが出るな。私は入院してて劇場で見れなかったから、楽しみで仕方ない。それでふと思い立って見てみたら、ガンダム00の映画のBDの発売日も結構迫っておった。十二月の二十七日だそうである。出るのもっと先になるかと思ってたが、意外と早い発売だな。こちらは買うかどうか悩んでる。
悩んでるというのは、00は劇場で見たのだ。丁度首を吊る直前で、死ぬ前に映画でも見に行こうと思って見に行ってたのだ。見たかった映画でもあったし、他に見たい映画もなかったからな。レッドラインもバイオ4も嫌な予感しかしなかったし、特攻野郎はもうやってなかった。
ちなみに、00の映画には私はそこそこの高評価を与えておる。劇場で見た時は大満足だったしな。内容は王道未知との遭遇系SF映画で、宇宙からの異星生命体がやってきて問答無用で攻撃しかけてきてこりゃあやべぇってんで大戦争になる系である。んでオチもよくある話で、意思の疎通がすれ違ってただけ(今回の異星人は異性体と融合してコミュニケーションするのが主だから、地球人には攻撃に見えちゃいましたテヘッ☆彡)で対話さえできれば問題ありませんでしたというので和平して終わりである。
テレビ版でも戦闘シーンはよく描けてた(その分メカデザインがアレだったが)が、映画クオリティという事でむしろ目がついていかないレベルで描きこまれておる。本編からの伏線回収もちゃんとされておるし、どのキャラもちゃんとスポットが当たっててキャラアニメとしても成立している。最後はちょっと尺足りなくなったか謎解き編が短すぎる感もあるが、それでもここまでそつなく作り上げられたガンダム映画を私は知らん。強いて言えば初代三部作ぐらいじゃないか。
まぁ、実際どんな感じかは映画を見てほしい。ただテレビ版の続編であるから、当然テレビを見ていないと何が何だかよくわからんまま終わる。これはエンドレスワルツもそうだったな。なので先に00テレビ版を見ておく事をオススメする。見て損をするアニメではないし、全部で4クールあるとは言っても2クールで一回完結するから割とスッキリだ。
しかしまぁ、私がこの映画を評価しているのは内容だけではない。それはガンダムシリーズで初めてSFに回帰した作品だからという点である。これはGガンと同じで、機動武闘伝Gガンダムは生身でMSを倒す人が出てきたり全般的にスーパーロボットなノリだった。アレは神作として扱われているが、もしアレがガンダムでなかったらどうだろうか。ただの良作アニメである。
Gガンは、ガチガチスーパーロボットアニメをガンダムでやったというところに大きな意義があるのである。勿論、前提として単独の作品として優秀である事は絶対条件だが、Gガンはその点をちゃんとクリアしている。00もそうだ。私の小説に対する持論として何か文学的な事やりたかったらその前に面白くしろというのがあるが、それに近いな。
話を戻そう。
ガンダムファンというのは世の中にたくさんいるが、初代を見た事のある人は案外少ない。更に言えば、TV版を見た人は極少数である。初代を見ていたとしても殆どは劇場版だけだし、初代の情報はゲームでしか知らないという奴はとても多い。故に、本来ガンダムというものがどういうアニメだったかというのを知らん奴が非常に多いのだ。
最近のガンダム、と言うか初代放映終了後のガンダムと初代ガンダムは全く異なると言っても過言ではない。というのも、初代ガンダムはかなり色々な要素を詰め込んだ作品だった。何よりもSFだったのである。宇宙世紀という架空の時代を想定したスペース・オペラ的な世界観と展開はスター・ウォーズに近いものがあるし、アムロの成長物語と言うかホワイトベースの青春物語もSFには(特に銀河漂流移民船系に)よくあるテーマだ。
初代は一年戦争という宇宙戦争を舞台にしていたが、アレは正直戦争映画的と言うよりはさっきも言ったスター・ウォーズ的な展開だ。アムロとシャアとのライバル関係含めてな。特にニュータイプによる人類の革新というテーマなんぞはSFの最たるものだったろう。フォースの力を信じるのだ的な。
しかしながら、初代ガンダム放映終了後は新たな形で展開していく。当時、ガンダムのプラモは大人気であった。しかし新作をどんどん作っていく内に商品化する機体がなくなったのである。一応、現在のMGのようにver2.0みたいなのも商品化してた(リアルタイプとかな)のだが、やっぱり新品は欲しい。そこで出てきたのがMSVである。
このMSVは、要するに裏設定だ。例えば、ザクならザクでアニメには二種類しか出てこなかった(例の通常の三倍シャア専用と普通の量産型)。しかし実はザクには様々なバリエーション(MSVのVはvariation)があったのだ、というのがMSVである。
実はアニメに出てた量産型はF型(MS-06F)だった! そしてシャアが乗っていたのはエース用のS型で、他にも色々あったのだ! …という訳である。例えば支援砲撃用(K型)、強行偵察型(E型)、砂漠戦特化(D型)といった具合だ。第一に、こういった具合の機体が設定された。
特に人気があったのが、R型である。通称ゼロロクアール。これはS型を超える高性能量産機として設計された機体だったが、扱いが難しくエースクラスにしか使いこなせなかった。但し初期型のR-1は作動不良が多く整備に難があった為、改良型のR-1Aが開発される。更にこれを改良し、次期主力MSの座をリックドムと争い敗れたのがR-2であり、これが後のゲルググの母体となる。
さて。何か言いたい事があろうが、まぁ我慢して聞いて欲しい。
んで第二に、違うアプローチのバリエーションも設定された。ザクの専用機は、アニメではシャア専用のものしか専用機が出てこなかった。よくよく考えてみればシャア専用があるなら他のエースパイロット専用もある筈である。特に、ホワイトベース隊追撃に出てきたランバ・ラルや黒い三連星なんかは軍のトップに直接顔を突き合わせてガンダム倒して来いって言われるレベルのスーパーエースなのだ。専用機ぐらい持ってる筈である。
第二に設定されたのは、そういうのであった。黒い三連星専用ザクなんてのも当然ある(奴らは開戦当初旧ザク乗りで、ドムに乗る前はR-1Aとか使ってた、とか)。更に、アニメには出てこなかったエースだっている筈という事で新キャラが色々と設定された。ジョニー・ライデンとかシン・マツナガとかその辺である。
特に人気があったのがジョニー・ライデンで、経歴だけ調べれば情報量はアムロより多いレベルである。次期主力MS開発競争に敗れてたったの四機しか生産されなかった06R-2乗りで、専用機が赤かった為にシャアと誤認される事がよくあったというキャラである。
で、だ。
諸君、言いたい事があろう。
うむ。
声を大にして言って良い。
私が許す。
せーのっ
えせミリタリー乙。
(後編へ続く)
ちなみに、基本的に横浜へ行くのは病院の為である。足の骨、歯医者、あと精神病院。まぁ精神って言っても総合病院だから、足の骨治しておるとこと同じだがな。科が違うだけだ。
一番辛いのが歯医者だ。とは言っても私は虫歯で歯医者に行くのは別に怖くも何ともない。しかし今の用事は虫歯ではなく、小学生の頃折られた前歯の根の治療である。私の前歯はもう殆ど残っておらず、歯肉にうまった根の部分ぐらいなのでもう神経を抜いてある。ところが、神経ってそこそこ太いのでそこが穴になる。その穴の消毒を最初の医者がちゃんとやらなかった為、膿が出たり細菌が繁殖したりと色々大変な事になっておる。
で、今まで何度か殺菌洗浄しておるのがそれでも駄目で、今の医者が顕微鏡で見ながら治療するという色々画期的な医者なのでそこでやってもらっているところだ。いくら神経抜いたとは言っても根っこにはちゃんと残っておるし、そこに針を突っ込んで膿とか取り出す作業であるから、結構痛いのだ。それを延々二時間続けるから大分疲れる。
そんな訳で、昨日も疲れてきたのである。
そう言えば、そろそろ銀魂紅桜編のDVDが出るな。私は入院してて劇場で見れなかったから、楽しみで仕方ない。それでふと思い立って見てみたら、ガンダム00の映画のBDの発売日も結構迫っておった。十二月の二十七日だそうである。出るのもっと先になるかと思ってたが、意外と早い発売だな。こちらは買うかどうか悩んでる。
悩んでるというのは、00は劇場で見たのだ。丁度首を吊る直前で、死ぬ前に映画でも見に行こうと思って見に行ってたのだ。見たかった映画でもあったし、他に見たい映画もなかったからな。レッドラインもバイオ4も嫌な予感しかしなかったし、特攻野郎はもうやってなかった。
ちなみに、00の映画には私はそこそこの高評価を与えておる。劇場で見た時は大満足だったしな。内容は王道未知との遭遇系SF映画で、宇宙からの異星生命体がやってきて問答無用で攻撃しかけてきてこりゃあやべぇってんで大戦争になる系である。んでオチもよくある話で、意思の疎通がすれ違ってただけ(今回の異星人は異性体と融合してコミュニケーションするのが主だから、地球人には攻撃に見えちゃいましたテヘッ☆彡)で対話さえできれば問題ありませんでしたというので和平して終わりである。
テレビ版でも戦闘シーンはよく描けてた(その分メカデザインがアレだったが)が、映画クオリティという事でむしろ目がついていかないレベルで描きこまれておる。本編からの伏線回収もちゃんとされておるし、どのキャラもちゃんとスポットが当たっててキャラアニメとしても成立している。最後はちょっと尺足りなくなったか謎解き編が短すぎる感もあるが、それでもここまでそつなく作り上げられたガンダム映画を私は知らん。強いて言えば初代三部作ぐらいじゃないか。
まぁ、実際どんな感じかは映画を見てほしい。ただテレビ版の続編であるから、当然テレビを見ていないと何が何だかよくわからんまま終わる。これはエンドレスワルツもそうだったな。なので先に00テレビ版を見ておく事をオススメする。見て損をするアニメではないし、全部で4クールあるとは言っても2クールで一回完結するから割とスッキリだ。
しかしまぁ、私がこの映画を評価しているのは内容だけではない。それはガンダムシリーズで初めてSFに回帰した作品だからという点である。これはGガンと同じで、機動武闘伝Gガンダムは生身でMSを倒す人が出てきたり全般的にスーパーロボットなノリだった。アレは神作として扱われているが、もしアレがガンダムでなかったらどうだろうか。ただの良作アニメである。
Gガンは、ガチガチスーパーロボットアニメをガンダムでやったというところに大きな意義があるのである。勿論、前提として単独の作品として優秀である事は絶対条件だが、Gガンはその点をちゃんとクリアしている。00もそうだ。私の小説に対する持論として何か文学的な事やりたかったらその前に面白くしろというのがあるが、それに近いな。
話を戻そう。
ガンダムファンというのは世の中にたくさんいるが、初代を見た事のある人は案外少ない。更に言えば、TV版を見た人は極少数である。初代を見ていたとしても殆どは劇場版だけだし、初代の情報はゲームでしか知らないという奴はとても多い。故に、本来ガンダムというものがどういうアニメだったかというのを知らん奴が非常に多いのだ。
最近のガンダム、と言うか初代放映終了後のガンダムと初代ガンダムは全く異なると言っても過言ではない。というのも、初代ガンダムはかなり色々な要素を詰め込んだ作品だった。何よりもSFだったのである。宇宙世紀という架空の時代を想定したスペース・オペラ的な世界観と展開はスター・ウォーズに近いものがあるし、アムロの成長物語と言うかホワイトベースの青春物語もSFには(特に銀河漂流移民船系に)よくあるテーマだ。
初代は一年戦争という宇宙戦争を舞台にしていたが、アレは正直戦争映画的と言うよりはさっきも言ったスター・ウォーズ的な展開だ。アムロとシャアとのライバル関係含めてな。特にニュータイプによる人類の革新というテーマなんぞはSFの最たるものだったろう。フォースの力を信じるのだ的な。
しかしながら、初代ガンダム放映終了後は新たな形で展開していく。当時、ガンダムのプラモは大人気であった。しかし新作をどんどん作っていく内に商品化する機体がなくなったのである。一応、現在のMGのようにver2.0みたいなのも商品化してた(リアルタイプとかな)のだが、やっぱり新品は欲しい。そこで出てきたのがMSVである。
このMSVは、要するに裏設定だ。例えば、ザクならザクでアニメには二種類しか出てこなかった(例の通常の三倍シャア専用と普通の量産型)。しかし実はザクには様々なバリエーション(MSVのVはvariation)があったのだ、というのがMSVである。
実はアニメに出てた量産型はF型(MS-06F)だった! そしてシャアが乗っていたのはエース用のS型で、他にも色々あったのだ! …という訳である。例えば支援砲撃用(K型)、強行偵察型(E型)、砂漠戦特化(D型)といった具合だ。第一に、こういった具合の機体が設定された。
特に人気があったのが、R型である。通称ゼロロクアール。これはS型を超える高性能量産機として設計された機体だったが、扱いが難しくエースクラスにしか使いこなせなかった。但し初期型のR-1は作動不良が多く整備に難があった為、改良型のR-1Aが開発される。更にこれを改良し、次期主力MSの座をリックドムと争い敗れたのがR-2であり、これが後のゲルググの母体となる。
さて。何か言いたい事があろうが、まぁ我慢して聞いて欲しい。
んで第二に、違うアプローチのバリエーションも設定された。ザクの専用機は、アニメではシャア専用のものしか専用機が出てこなかった。よくよく考えてみればシャア専用があるなら他のエースパイロット専用もある筈である。特に、ホワイトベース隊追撃に出てきたランバ・ラルや黒い三連星なんかは軍のトップに直接顔を突き合わせてガンダム倒して来いって言われるレベルのスーパーエースなのだ。専用機ぐらい持ってる筈である。
第二に設定されたのは、そういうのであった。黒い三連星専用ザクなんてのも当然ある(奴らは開戦当初旧ザク乗りで、ドムに乗る前はR-1Aとか使ってた、とか)。更に、アニメには出てこなかったエースだっている筈という事で新キャラが色々と設定された。ジョニー・ライデンとかシン・マツナガとかその辺である。
特に人気があったのがジョニー・ライデンで、経歴だけ調べれば情報量はアムロより多いレベルである。次期主力MS開発競争に敗れてたったの四機しか生産されなかった06R-2乗りで、専用機が赤かった為にシャアと誤認される事がよくあったというキャラである。
で、だ。
諸君、言いたい事があろう。
うむ。
声を大にして言って良い。
私が許す。
せーのっ
えせミリタリー乙。
(後編へ続く)