金属中毒

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メモ

2009-04-23 12:29:20 | コードギアス

「とうどう、らくようはつらい」
意識があいまいなまま、星刻は口にした。自分が何を言ったのか目を覚ました後は覚えていない。



その漆黒の髪と瞳に想起されてか星刻には黒豹の異名があった。ロシアに行ったとき現地の兵士がつけた呼び名だ。
姿だけではなく、風が流れるような動きも豹を思わせた。盛り上がらず鍛えるほどに引き締まる筋肉。筋肉隆々のボディビルタイプが多い中華軍ではひどくか細くすら見える。だから一見星刻は文官に見られることもある。また、軍に付属して動く娼婦と見られたことすらある。
参考までに、星刻をそういう対象として扱った男達の消息は誰も知らない。
ただ、そういう事があったあと、星刻はしばしば愛剣の手入れをしている。





「中華は誰の国だ
漢族の国か?」
洪の一族は純血の漢族である。それは一族のみならず仕える部下やその親族まで完全に漢族のみ。その血統は古代国家漢の設立以前にさかのぼる。
対して星刻は一切の係累を持たない。
本人さえも自分の生まれすら知らない。
実のところ、革命集団である蒼天講の中でさえも漢族と否漢族の対立は合った。それが表面化せずうまく機能していたのは、星刻と洪古が完全に一体といえるほど心気を合わせていたからだ。



「ただお一人、天子様の国」



「星刻、お前最近ゼロに似てきたぞ」
それは悪意の無いからかいだった。まぁ、少しばかり星刻の秘密主義に腹が立ったというのはあったが。
だからその言葉が星刻に与えた影響がどれほどだったのか洪古は知らないままだった。


悪逆皇帝の拷問のために星刻の身体はあちこちに障害が残っている。医師の意見では「普通の生活をするだけでも、負担はかかるだろう。ましてや軍部など」。



ウラドの串刺し公
吸血鬼 不死者 
マリアンヌの家系


大司馬と右将軍。この2人は
ホモ立ちを疑われるほど仲が良かった。それが急激に対立した。先日も二人の直属の部下が闘技場で顔を合わせ、あわや流血騒ぎになりかけた。
対立は朱禁城の奥までもおよび、天子の耳にも入った。

いろいろなところから噂を集めてくる女官達。そんな噂を聞いて天子は小さな胸を痛めた。
どうして?今まで星刻と洪古は仲良しだったのに。
「政治にはいろいろな面があるから」
ジノに聞いたらそう答えた。
でもそれだけでは天子にはわからない。
実のところ、ジノは中華の政治への意見は慎重に避けていた。うかつに何か口にすると大きな問題になる。自分の立場をジノは十分に心得ていた。


何とか仲直りしてほしいと天子は夕食に大司馬と右将軍を招いた。しかし、多忙を理由に星刻に断られた。
実はいまだに固形物を食べると、反射的に嘔吐の発作をおこすので


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