氷樹6
弟に手を引かれていったのは大きな冷凍倉庫。
「ここは?」
「起こしに来たんだ。兄さんを」
マスタングは2度目の報告書を読んでいた。今回は特に亡くなった兄ラッセル・トリンガムの事を詳しく調べるよう指示していた。
ラッセル。どうやらゼノタイムで手を貸してくれた地元の術師とはフレッチャーではなくこの兄のほうだ。兄は火に油をかけまくるタイプだったようだ。つまりその兄を抑えるため弟がおりこうさんになった・・・エルリック兄弟と同じパターンという事だ。
エルリック兄弟が旅立ってからトリンガム兄弟は街の再建に努めた。しかし、兄が体調を崩した。もともと先天的な異常があったようだ。
そして父親、ナッシュ・トリンガム。マルコーの脳の一部といわれた男。マルコーの超理論について理解・解説できるのはナッシュだけだったらしい。通訳とあだ名されてもいた。
その父が赤い石を子供に、おそらくラッセルのために遺した。その石こそは「エドが弟のために使った石」だ。
すでにフレッチャーは知っている。エドが兄のための赤い石を使ってしまったことを。フレッチャーからすれば、エドのせいで兄を助けられなかったと思うだろう。だとしたら、「エドが危ない」。
弟に手を引かれていったのは大きな冷凍倉庫。
「ここは?」
「起こしに来たんだ。兄さんを」
マスタングは2度目の報告書を読んでいた。今回は特に亡くなった兄ラッセル・トリンガムの事を詳しく調べるよう指示していた。
ラッセル。どうやらゼノタイムで手を貸してくれた地元の術師とはフレッチャーではなくこの兄のほうだ。兄は火に油をかけまくるタイプだったようだ。つまりその兄を抑えるため弟がおりこうさんになった・・・エルリック兄弟と同じパターンという事だ。
エルリック兄弟が旅立ってからトリンガム兄弟は街の再建に努めた。しかし、兄が体調を崩した。もともと先天的な異常があったようだ。
そして父親、ナッシュ・トリンガム。マルコーの脳の一部といわれた男。マルコーの超理論について理解・解説できるのはナッシュだけだったらしい。通訳とあだ名されてもいた。
その父が赤い石を子供に、おそらくラッセルのために遺した。その石こそは「エドが弟のために使った石」だ。
すでにフレッチャーは知っている。エドが兄のための赤い石を使ってしまったことを。フレッチャーからすれば、エドのせいで兄を助けられなかったと思うだろう。だとしたら、「エドが危ない」。
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