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上海事変  いきなりギアスの続き

2008-07-16 23:53:27 | コードギアス
上海事変その2


シンクーが軍務で出かけた事を知っているのかいないのか、カグヤから天子に通信が入った。
「シンクーさまは大きな方だから何かとはじめはたいへんですね。でも優しい方だからタブン大丈夫ですよ」
キャピキャピキャピと効果音が入りそうな声で神楽は天子に《おんなのこの内緒話》をしかける。
「ゼロ様は愛人がたくさんいるのですけど、正婦人である私を立ててくれますから。ですからあまり気にしません。それに殿方にとってそういう事は活力の元ですし、なによりのそういう関係でしっかり押さえておけば絶対に裏切りません。ですから私もカレンさんもシーツーさんも信じています」
きらきらお目目でつぎめもおかずに話したてるカグヤに、天子は目をまんまるにしてぱちくりまばたきするばかり。
天子にはカグヤノ言う内容はさっぱり分からないが、この間の斑鳩号の話の続きのような気がする。
カグヤの息継ぎの隙にようやく天子は返答を返せた。
「シンクーは大きくてやさしいわ」
「まぁ、それでは!もうそうでしたの。うわぁ、さすが年上!
やさしくしてくださるのですね。すてきだわ。きっと技巧派なのね。手が大きくて指が長くて指先が細くて最高のタイプですもの」
きゃぴきゃぴだったカグヤの声が後半うっとりに変わる。

男が直面する戦場を知らず、少女たちは恋話に夢中になる。


『中華連邦諸事情』より
 前半省略
中華連邦軍の兵士達全員が必ずしも天子に心酔しているわけではない。むしろお飾りの天子など邪魔なだけと思っているものの方が多い。地方の軍閥も外国資本がらみの大企業も、これからの中華連邦には過去の遺物である天子など消すべきだと明言さえしている。彼らの声を抑えているのはただ一人、劉星刻の存在。
星刻は人民に向けてあるいは軍閥に向けて説得を繰り返す。
『天子を中華連合政権の精神的総帥とし、外交に活用する。天子、および天帝の制度は中華の大地と人民が5000年かけて造ってきたシステム。それをこの時代の感情や都合で消し去るのは歴史に対する罪であり、天子システムこそ中華連邦の統一を守る未来への投資である』
同じ内容を大宦官たちも公式声明に発表していたが、彼らの末路はご存知の通りである。
内容的な新しさはないが、それを語るのが革命将軍とも神虎将軍とも呼ばれる星刻である限り、現在の天子の存在意義は保障される。その代価としてシンクーが上海の暴徒たる中華人民を焼き討ちしたことを天子が知る事はない

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