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②です。「この国をなぜ愛せないのか」櫻井よしこ著
214ページよりの引用です。
【国益の発想が欠落した特別会計改革】
お金は魔物である。それを持つ人、組織、国の品性を幾層倍かに拡大化して見せる能力を持つ。
おカネによって、炙り(あぶり)だされる日本国の姿はというてい、憤り(いきどおり)なしには、正視できないものだ。
長年国民の目を欺き(あざむき)、自己の利益のみを
追及してきた精神が特別会計(=特会)という仕組みに
凝縮されてこの国の、行政機関の根幹に巣食っている。
31ある、特別会計をゼロベースで見直すとして始まった、小泉純一郎首相の特別会計改革自体は評価する。
だが、2005年12月24日に閣議決定された「特別会計の見直しについて」は政治家が、
自己利益の保護に奔走する官僚群に太刀打ちできなかったことを物語っている。
………(省略)…………
赤字国債の発行なしには立ち行かない一般会計とは対照的に
特別会計の歳入は493兆円 歳出は460兆円。
※つまり赤字になっていない。33兆円の黒字である※
………(省略)………
なぜ、官僚たちは特別会計を持ちたがるか。
それを持てば、小規模の財務省を手に入れたも
同然に、豊富な資金を自由に使えるからだ。
くわえて、特別会計(特会)には、一般会計にはない 特典がある。
たとえば特会は、資金不足に陥れば一般会計から資金を繰り入れてもらえる一方で、
剰余金は翌年に繰り越したり、積立金として保留することができる。
全予算を年度内に使い切る一般会計とは大きな違いである。
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