長良の鵜 ズボラ余生

「ズボラ余生とは」:
何事も、前向きに捉え、楽天的に生きていくことです。

★小児の臓器移植の悩ましさ

2008-06-11 07:48:25 | Weblog
はっきり言えることは、日本で小児の臓器移植が出来ないからといって、海外で移植することは良くないし、いつまでも続けられることではないということである。
人口百万あたりの脳死下での臓器提供件数は、アメリカが22.2に対し、日本は0.023であるという。
こんなことを続けておれば、外国人もだんだんと日本人が来て臓器移植をすることを拒むようになってくるであろう。
日本でこれだけ臓器提供が少ないということには、日本人の死生観にもよるところである。
この死生観は、大人についても言えることで、これが医療費の問題ともなってきている。
だからといって、自分の子供や孫が臓器移植をすれば助かるという場合には、何とかして臓器移植をしてやりたいと思う親心があるから悩ましい。
そもそも、臓器移植には多大な費用がかかる。
ということは、人の命を金で買うと同じことで、金のないものは臓器移植も出来ないで死んでいくことになるのである。
だからといって、臓器移植を無くすこともできないし、無料にすることも出来ない。
脳死の問題を含めて、少しづつ法律を整備し、教育により人生観を変えていくしか方法が無いように思われる。