コンビニ経営相談室「あかり」

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サントリー、新浪氏起用で浮かぶ「セブンリスク」

2014年08月24日 22時04分40秒 | インポート
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マラソントレーニング中。今日も約10km歩いたり、走ったリ。なかなか体重が落ちない。


日本経済新聞 編集委員 中村直文 2014/7/17 7:00ーーーー記事引用ーーーーーー
サントリーホールディングスは10月に新浪剛史ローソン会長を社長に招く人事を決めた。創業家以外からの社長起用、業種を超えたトップ人事、プロ経営者の時代など話題満載だが、実はちょっとした火種がくすぶっている。それは今回の人事に対するセブン&アイHDの冷ややかな反応だ。

■不満が充満する最大の取引先「サントリーの人事の件はあまり触れたくない」。セブン&アイHDの幹部はこう話す。あるグループ会社社長も「セブンとサントリーとの取引は巨額だ。これまで競合していた新浪氏を迎え入れるのはサントリーにとってリスクでないのか」と指摘する。要するに不満なのだ。

 サントリーHDにとってセブン&アイHDはイオンと並ぶ最大の取引先で、額も1千億円強といわれる。とりわけ近年、セブンとサントリーとの関係は太くなっていた。セブン専用のビールや缶コーヒー…。中でもセブンの鈴木敏文会長とサントリーの佐治信忠会長兼社長は信頼関係で結ばれ、鈴木会長は「最高の商品をつくってほしい」と佐治社長に頼んだこともある。
2008年にそれまで赤字だったビール事業を黒字化し、3位にまでなったサントリー。その躍進にはセブンの販売力は欠かせなかった。ビジネスは価格や品質など合理性を追求したものである一方、企業のトップ同士の人間関係がものを言う。
 鈴木会長は今回のサントリー人事に一切言及していない。ただ、新浪氏の起用は引っかかっているだろう。競合相手であり、鈴木氏がつくり上げてきたコンビニエンスストアの事業モデルに対して、挑戦してきた新浪氏。女性を重視した「ナチュラルローソン」や生鮮コンビニの展開、エンターテインメント分野の強化などコンビニに新風を吹き込んだのは間違いない。

 今は1店舗あたりの売り上げの差は開いており、鈴木氏はライバルとは思っていない。それでも新浪ローソンが鈴木セブンをいらつかせたのは間違いない。取引上のリスクにもなりかねない人物をなぜサントリーはトップに選んだのか。「それほどの経営者なのか」。そんな空気がセブン&アイに満ちている。ちなみにイオンはローソンとの競合は限定的で、反応はやや薄い。

■キリンやアサヒは「チャンスかも」

 さすがに競合相手をトップに据えた今回の人事でセブンがサントリーとの取引を停止することは考えにくい。関係者によると、人事発表後、佐治氏と鈴木氏は面会したようで、今のところは平穏だ。ただ10月以降、新浪氏が社長に就任し、ローソンとサントリーが急接近すると、セブンは穏やかでなくなるだろう。

 ライバルのキリンホールディングスやアサヒグループホールディングスはこの状況を虎視眈々(たんたん)と狙っている。キリンの営業担当者は「これはチャンスかもしれない」と話す。サントリーはこれまで以上に細心の注意を払い、セブンとのビジネスに取り組むことになる。

 もっとも佐治氏はこれぐらいのリスクが生まれるぐらいの人物でないと、「サントリーが停滞する」と見ただろう。以前、サントリー食品インターナショナルの鳥井信宏社長は自らをサントリーグループの「チーママ」と見立てた。新ママは新浪氏ということになり、まさに常連中の常連、「セブンさん」への対応が注目されそうだ。
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見逃していた、7月17日の日経新聞の記事。
うわさでは、セブンのオリジナルがサントリーからキリンにかわるという。
それほどのリスクを張って、迎えいれる社長なのか?
今の業績をみればわかる。株主配当のために出店を渋って
ここ2ヶ月、全社ベースで減収に転じた。それをみこして、巨額
の退職金をもらい、沈み行く泥舟を捨ててゆく経営者が、経済同友会
の会長になれなかった故に、ゆく会社で業績をあげることができる
だろうか?今後の活躍に期待したい。