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Rescue Line 2020 DRAFT の続きです。
3.3.2 The checkpoint marker is a marker that indicates for humans which tiles are checkpoints. It can be 5 mm to 12mm thick and up to 70 mm in diameter. The number of checkpoint markers and their locations will be predetermined by the field designers.
今回の大きな変更の一つですね。これまで、チームの戦略として、チェックポイントを(ある程度)自由に設定できたのですが・・・チームが決めるのではなく、運営者側が決めることになりました。
だったら、チェックポイントに、あの邪魔なマーカーを置く必要はありませんよね。色のついた小さなシールを貼れば良いだけですね。
ところで、3.3.2の2の部分が赤くなっているのは・・・何かの削除があって、項番がズレたことを示しています。
これまで、3.3.2には、競技が始まったら、チームがどの避難場所(Level1 か Level2 か)を使うかを選ばせる・・・と書かれていたのですが、それが無くなりました。だから、選べなくなったのかというと、そういうことはなく(つまり選べます)・・・なぜ、この説明文が無くなったのか謎です。
3.3.10 3.3.11 3.3.12 に scoring run と書かれています。 これは、2019年ルールでは run と表記されていました。 競技全体の話なのか、得点走行の話なのかを明確にするために、scoring を入れてもらいました。
3.5.1 A robot is awarded points for successfully navigating each hazard (gaps in the line, speed bumps, intersections,dead ends, ramps, obstacles, and seesaws). Points are awarded per hazard when the robot has reached the subsequent tile in sequence. A ramp as a hazard accounts for only the inclined tile. Point allocations are, 10 points per gap, 10 points per obstacle, 15 points per intersection/dead end, 10 points per ramp, and 5 points per speed bump, 15 points per seesaw.
長い文章で、さらに真っ赤ですね。
得点の基本についての説明です。
得点要素の障害(英文では hazard)に惑わされることなく、ロボットが正しい順番の次のタイルに行ければ、得点になります。
いろいろあったけど・・・結局、元に戻りました。
で・・・得点は、ギャップ:10点、大きな障害物:10点、交差点:15点、行き止まり:15点、傾斜路:10点、バンプ:5点、シーソー:15点です。シーソーって、そんなに難しいかなぁ!?
3.5.4 Each gap, speed bump, intersection, dead end, obstacle, and seesaw can only be scored once per intended direction through the course. Points are not awarded for subsequent attempts through the course.
これは、得点要素にシーソーが加わっただけですね。
3.5.5 Successful victim rescue: Robots are awarded multipliers for successfully rescuing victims. A successful victim rescue occurs when the victim is moved completely into the evacuation point, and no part of the robot can be in contact with the victim. When the referee determines there has been a successful victim rescue, the victim will be removed from the evacuation zone to allow more victims to be evacuated. The multipliers are allocated as such:
● Level one: x1.2 per successful rescue of a living victim
● Level two: x1.4 per successful rescue of a living victim
● Dead victims will result in the same multiplier as the live victim if more than one live victim has been successfully evacuated
さて、ここも、大きな変更です。
被災者の救助が成功したときの得点です。
今回は・・・掛け算になりました。
Level1で銀の被災者の救助に成功すると、×1.2
Level2で銀の被災者の救助に成功すると、×1.4
になります。
黒い被災者を移送(救助とは言わないですよね・・・笑)した場合は、1名でも銀の被災者を救助した後だと、銀の被災者と同じ係数がかけられます。(逆に、銀の被災者を救助していない場合は、得点は変わらない、ということですね。)
これは、結構でかいですね。
Level1で2人の銀の被災者を救助しても、得点が1.44倍になるだけですが、Level2で2人の銀の被災者を救助すれば、1.96倍になります。被災者の数が増えれば増えるだけ、とてつもない倍々ゲームになります・・・(笑)
3.5.7 When a lack of progress occurs between checkpoints (or checkpoint and exit) containing an evacuation zone, 0.05 will be deducted from the multiplier for each victim rescued (however multipliers will not be less than 1).
救助ゾーンを含むチェックポイントの区間で競技進行停止が発生すると、(被災者救助で稼いだ)掛け算の係数から0.05が差し引かれます。
(ただし、掛け算の係数は、最低値が1.00)
例えば、Level1で被災者を救助すると、係数が1.2になりますが、ここで2回の競技進行停止をしてしまうと、係数が1.1になってしまうということですね。さらに2回の競技進行停止をしてしまうと、係数が1.0となり折角の被災者救助がムダになってしまいます。
あ~ 変更箇所が結構あるので、今回はここまで
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