小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

ネット・リテラシーを考える

2012年01月19日 | 社会戯評
昔、右翼が、街頭宣伝カーで、褒め殺しという戦術で、裏で、金をもらっていたが、今や、ネットの世界でも、口コミや、ステルス・マーケティング(略して、ステマと称するらしい)で、実際、やらせを演出して、顧客を誘導する戦術が、最近、食べログでも、問題になった。それにしても、次から次に、全く、油断も隙もあったものではない。倫理観も、道義もあったものではない。何とも、仁義なき右翼の褒め殺しも悪く言えない。ポイント現金化還元とか、試供品とか、無料見本、無料招待券、キック・バック、それらを、依頼条件を伏せたまま、或いは、モニターの依頼告知をせずに、感想や評価を、口コミと称して、ある種世論を誘導する。まるで、イノセント・スパマーのようである。どこかで、やらせと、そうでないところとを、線引きしなければ、善意のユーザーが、又しても、悪徳商法とは言わないが、犠牲になることは必至である。中国の官製による口コミ世論の誘導を、非難がましく、コメントする権利をも失ってしまうことになりかねない。情報の評価をする判断する力をつけること、噂と事実を峻別する能力を、子供の頃から高めること、家庭でも、うかうか出来ない。マス・メディアというものを、疑ってかからないと、ひどい目にあうのは、今も、昔も、自分自身であることを自覚しなくてはならない。イノセントとは、いつの間にかに、知らずに、無自覚な加害者になる可能性も孕んでいる。マッチ・ポンプ、褒め殺し、やらせ、ステマ、等、時代とともに、言葉は、変遷すれど、その本質は、ちっとも、変わっていない。