白百合の ごときをとめと なりたきと 人を盗みて けはひする人
*「けはひ」は化粧のことです。
白百合のように汚れない乙女となりたいと、人のものを盗んで化粧をする人。
言いたいことはわかりますね。白百合のように汚れない乙女となりたいならば、白百合のように清らかに生きなければならないのに、見栄えだけを人から盗んで、それになりすまそうとする人がいる。
そんなことをするだけで、自分が汚れて、白百合などというものからかけ離れていくというのに、馬鹿な女はやめられない。
見栄えだけでもそれに似せることができれば、中身もそうなると思い込んでいるかのようだ。
実際馬鹿な女性というものは、化粧やおしゃれで自分も変えられると思い込んでいるようなふしがある。ですがそれは幻。化粧や服をどんなに凝っても、それで自分を変えることはできません。
髪型や服の雰囲気を、天使に似せて、とてもいい女になれたつもりで笑っている女の、なんと見苦しいことか。目からそういう甘いことを考えている馬鹿を見抜かれているというのに、平気で人に嘘の自分を見せつけている。
見ている方が恥ずかしい。
人まねのずるで自分をきれいにしていることが、恥ずかしくないのは、何も勉強ができていないからです。人につかえて、思いやりを勉強したことなどない。ただただ、ずるで自分をきれいにして、人に自分に奉仕させようとしてきた、それくらいのことしかしたことがないのです。
そういう女性は女性ではない。女性以前の馬鹿です。
女性というものは、女性らしい思いやりというのを勉強できていなければ、女性ではないのです。