たまちはふ 神のねがひを 身におひて ますぐにもいく くはしめの道
*「たまちはふ」は「神」にかかる枕詞ですね。「くはしめ」は美女のことです。何度も言ってわかっていることでしょうが、何度でも繰り返しやるのがここでのやり方です。学びとはそういうことを通して深くなってくるものです。
神の願いを自分に負って、まっすぐに生きていくのが、美女の道というものですよ。
美女というと、この世ではいささか隠微な響きを持つものですが、本当の美女の道というのは神の道です。神のおっしゃるとおりに生きるのが本当の美女の道なのです。
神の願いとはみなの幸せだ。だから神の願いをかなえるためになら、美女というものもみなの幸せのために生きねばならない。自分だけの幸せのことなど考えるのはもってのほか。自分の幸せよりも、神の幸せを考えるからこそ、女性は神の美を授かり、たとえようもなく美しくなれるものなのです。
しかし馬鹿な女というものは、そういう美女をうらやましがり、その美女の顔を盗んで自分に着せ、自分を美女にして、人を思い通りに動かして自分に奉仕させようとするのだ。
それは神への大きな裏切り行為なのです。
神にも等しい美を持つ女が、自分の幸せのためにのみ生きるということは、神がそうしているのだと、世間に吹聴しているようなものなのだ。
ですから偽物の美女はただそこにいるだけで、神を裏切っていることになる。世間に大きな害を及ぼしていることになるのです。
神が人間を裏切っているのなら、人間もそれをして構わないというようなことになる。それでこの世にあまりにも悲しいことがたくさん起こる。
人間の苦悩や悲哀は、こうした馬鹿女の裏切り行為から発生したと言っても過言ではないのです。
本当の美女は、決して神を裏切ってはいけない。神の道をまっすぐに生き、心も行いも清く美しくなければいけない。
難しいことではありませんよ。自分自身に目覚め、愛の存在になってみれば、だれもがもう自然にできることなのです。