われのみの さきをねがひて ちはやぶる 神を盗みし をみなのゆくへ
*毎日四首ずつ詠んでいくことを日課としていますが、かなりの苦行ですね。しかしこういうことが学びなのだ。自分にある程度の負荷をかけることで、魂に力をつけていく。なかなかいいものが詠めませんが、その過程における現象の一滴として受け取れば、それなりにいいことになっていくというものですね。さて。
自分だけの幸せを願って、神を盗んだ女のゆくところとは、どこだろう?
女性の使命とは、神を生きることです。あまりにも偉大な、あまりにも美しい、その絶対的他者の心のままに生きることなのです。自分というものを抑え、他者のために生きるということほど、美しいことはありません。それができる存在だからこそ、女性は神のように美しくなれる。
神のように愛され、慕われる存在ともなることができる。
だがその女性が、ただ自分のことだけを考え、人から神の美を盗んで自分につけるなどということをすれば、どういうことになるか。
神の美を、自分の幸せのために利用するなどということをすれば、どういうことになるか。
それは女性の使命を著しく剋し、本当の自分がいやらしいほど醜くなってしまうのです。
心の姿の醜い女性ほど、この世を苦しめるものもありません。見るだけで嫌になる。そんな女性が、極上の美女になりたくて、人からの盗みで自分を美人にしている。
神はそういう女をもう排除なさいます。永遠に、人間ではないものとして、この世界のほかに追い出すのです。
それが、自分の幸せだけのために、神を盗んだ女の、ゆくところなのです。