悲しみの 薄るるみづの あるとせば 君の隠しし 花の露かも
*これはインスタグラムで詠った歌ですね。ご存じの通りインスタグラムでは本物の芸術作品を探しています。人間の、本霊が直接作っているよい作品に対して、歌を差し上げているのです。
残念ながら今の時代、そういう作品は非常に少ない。ほとんどが、ほかの霊が作っている作品なのです。そういうのは見てもすぐわかる。なんとなく、自分が作ったのではなく、いとこがつくってくれたのを自分の作品として発表しているという感じがする。
きれいでも、巧みでも、それはやはり嘘なので、痛いのです。
若干つたなくても、本物のよい作品に、歌を差し上げることにしている。たまに、偽物だが、とても見ていられないという作品にも差し上げていますが。
この作品は確か、小さな陶芸作品に差し上げたものでした。花のつぼみのような形をした杯でしょうか。花を挿してあったから花瓶かもしれないが。作者の進歩を感じる作品でした。器の形にきれいな花を挿すつもりで詠ってみたのが表題の歌です。
悲しみの薄れる水があるとすれば、それは酒よりもむしろ、あなたが隠している花の露のような涙だろう。
どうですか。なかなかに美しいでしょう。愛する夫のために、涙を隠してほほ笑んでいる、かわいい女性のことなど思い浮かべる。
その愛する男はたぶん、何らかの憂さを晴らすために酒でも飲んでいるのでしょう。男のつらさというのは、女にはわからないものだが、苦しんでいることはわかる。どうにかしてあげたくても、できはしないとき、女性は愛する人のために、涙をぬぐって、とてもいいことをしてくれる。そういうことが、男の悲しみを薄めてくれるのだ。
美しくなりましたね。
歌というのはこういう風に歌うと、珠玉のようなものになって、贈った人に喜んでもらえます。
皆さんもスキルをあげて、よいものをつくり、人に贈ってみてください。