夢とみて なきがうれしと 月影を かき落とさむと せしもののはて
*あんなものは夢だ、現実にありはしないと、月をかき落とそうとしたものの最後とは。
まあ訳せばこんなものですか。何度も詠ってきたテーマだが、次から次へと歌があふれ出る。短歌というのはすばらしいアイテムですよ。数限りなく地上に咲き乱れる花のように、次々と出てきます。
それだからというわけではないのですが、今仲間の内から歌集を出そうという案が出ています。お金などほとんどないのですがね。あまりにたくさん歌ができてしまったので、一旦ここで、形になるものを作りたいということなのです。
どうしましょうかね。同人誌として出そうかという案が出ています。それなら少ない部数でかかる費用も少なくて済む。わたしたちは人類の救済のために励んでやっていますが、非常に貧乏なのです。
出版社に売り込むというアイデアは誰からも起きませんでした。今は馬鹿ばかりが栄えていますから、わたしたちのようなのが出てきては困る人が多すぎる。だからわたしたちの本を出してくれるところなど、おそらく、ないでしょう。
金さえあれば本を出してくれるところもありますがね、それは経験上少し痛い思いもしたので、やめることとして。一応ここで言っておきますが、ああいうところにはあまり頼まないほうがよろしい。やってはみたものの、結局何にもありませんでしたから。
それらしいことはやっていますがね、ほとんど本は売れませんでした。まあ、色んな妨害があったからでもありますが。
今の段階では、ツイッターからいくつかの歌を抽出しています。五章にわけている。それで全体で、三百首くらいの歌を選んで編んでみたいと思っているのです。
絵もつけたいですね。添島の歌も売り込みたい。
わたしたちもがんばっていますから。少しはいい夢を見たいのです。
美しい本を作ってみたい。