日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

中国人観光客のマナ-

2010-08-31 | 上海ライフ・子育て
 2010年8月27日、日本華字紙・中文導報は、急速に増加した中華圏から日本への旅行客が、その行動とマナーで問題を起こすケースが増えていると報じた。

 京都嵐山地域の「嵯峨嵐山おもてなしビジョン推進協議会」が中国人の生活習慣を学ぶ学習会を始めた。今年2月ごろから中国本土の観光客が増えてきた一方、習慣やマナーの違いで悩む店は多いとの事。

 主要な悩みの一つがトイレの使い方。ちゃんと流さずに掃除が大変だという。また、許しを得ずに個人宅を撮影したり、バイキングで1人だけ注文しみんなで食べたり、買わないうちから商品の包装を開けてしまうケースもあるという。

 こうしたケースを一つ一つ留学生が説明。中国にはトイレに紙を流してはいけない地域がある、日本の便座に慣れていない、中国では展示してある商品は見本であることが多いなどなど。こうした意見をもとにハンドブックを作成、各店舗に配布した。
http://news.livedoor.com/article/detail/4973971/

 中国人観光客誘致の動きは日本中で起きていますが、考えてみれば中国人の習慣ってほとんどの人が知らないのですね。

・中国だけではなく韓国もそうですが、一流ホテルなどを除き一般に中国人はトイレットペ-パーを水に流さず、トイレの個室の中のゴミ箱に捨てます。うんちがついている紙がてんこ盛りになっているのを見ながらすることは多いです。
 これは水圧と紙の質の問題で、紙を流すとトイレが詰まる方が当たり前。日本の家でトイレが詰まることは今はめったに無いでしょうが、当地では良くおきます。

・トイレ使用後水を流さない人も結構多いですね。まぁ、これは基本的マナ-ができていない部類なんですけど、よく見かけて不快に成ります。

・げろを洗面所にあふれ返すとかも当たり前。タバコも小便器に山盛りにする。

・たちしょんべん、子供の大小を道端でするのもかなり当たり前。

・店で勝手に商品を開封するのも当たり前。中国の店の商品がサンプルというのは嘘で、勝手に触りまくり、開けまくります。妻もその傾向があるので辟易しています。

・列を並ばない、割り込みも常識

 日本に留学している中国人は、事前に色々日本の習慣を学んでいるでしょうし、マイノリティになるので気を使ってこういう問題はあまり起こさないでしょうが、集団で行動する旅行者になると、なかなかこういう習慣は変わらないですよね。

 欧米を含む先進国に留学した人と、中国ドメスティックの人は、お金があろうが学歴が高かろうが、別物に近いかなと感じています。一方でお金を中国人から稼ぐのであれば、残念ながら相手にあわせるしかありません。

 中国人観光で難しいなと思わされるのは、中国の大金持ち向けのツア-なら利益も出るツア-は組み立てられると思いますが、彼らを満足させる日本の高級旅館系は拒絶反応が強いのじゃないだろうか。一方、普通の人を相手にすると、記事にかかれるようなことは覚悟する必要があるし、ツア-そのものでの利益はあまり期待できない。中国側の旅行者は、他の業界同様に薄利多売型の商売ですから。

 中国のお金持ちも日本のお金持ち同様にハイスペックなものを求めます。
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