・ヨークーは中国最大の動画サイトで、市場占有率は約40%。
・中国の動画サイトはYouTubeとは異なる。YouTubeがアマチュアの作った、短いビデオが多いのに対し、中国の動画サイトはドラマなどの長時間番組が多く、しかもプロの制作会社が作ったコンテンツが主流です。
・なぜコンテンツがこのように違うかといえば中国は米国のようなスタジオ・システム(映画会社、3大ネットワークなどが番組制作を寡占すること)ではないからです。中国には無数の番組制作会社があり、しかも中国のケーブル・テレビは地方政府が運営している場合が多く、アメリカのコムキャストやタイムワーナーのような巨大な企業がディストリビューションを押さえているということはありません。
・この結果、良質なコンテンツが比較的安価で手に入るので、米国のHuluやネットフリックスのようにコンテンツを引っ張ってくるのに高いフィーを払うことは無いのです。
・中国のネット動画市場は年率65%で成長すると見られています。
・同社は現在のところ未だネットワークやコンテンツに先行投資をしている段階で経営的には赤字です。従ってP&Lはきたないし、財務的にはみるべきものはありません。
ただネットワーク・コストは今後どんどん下がってくるだろうし、コンテンツの仕入れコスト(現在は売上高の約2割)はリーズナブルですから今後広告のCPMが上昇すれば比較的固定的な費用構造なので将来的にはかなり利益の出るビジネス・モデルだと思いました。
なお経営陣はソーフーのOBで固めてあります。
http://markethack.net/archives/51657969.html
→ヨークーも、もうひとつ大きな土豆網もNASDAQのIPOの準備をしており、実際に株式公開はできるのでしょう。
しかし。。サイトを見れば一目瞭然。海賊版コンテンツの如何に多いことか。。
安価にコンテンツが入る??唯だろ。まぁ、購入しているコンテンツもあるそうだけど。
大体、上海の街頭で販売されている海賊版DVDも、元はこのネットにアップされたものをDVDにして販売しているのが今の実態。
ヨークー。。息子が幼稚園で聞いてきた、ゴセイジャーというテレビ番組があるのですが、まだD海賊版VDが出ていないので、ヨークーでダウンロードして見せているんですよね。
さて、香港や中国国内ならいざ知らず、アメリカにIPOしてしまったとき、こういう企業の知的所有権違反訴訟に対する防御法はどうなるんでしょう?
地財違反を行っているのは、公開企業の実質支配下にある中国企業ということになるのですけど。。
一方、上場企業としてこの海賊版コンテンツの配信をやめた瞬間どうなるの?
当然、ユーザーは未公開企業の類似サイトの海賊版を見に行くことになってしまい、公開した企業のサイトは相当の努力をしなきゃいけなくなる。まぁいまの先進国企業対中国企業の不公平な戦いを強いられる。
そして、この株を推奨する人たちはこの辺について何で触れていないのかな?
日本のコンテンツしか見ていないので、IPO使用がどうなろうが、別に訴訟リスクなんてたいしたことないということかな、。