イスラミック・ブルー

スペイン、エジプト、イラン、トルコ、チュニジアへ、イスラミックな旅へ。
スペイン/地中海レストランガイド

ファティマに導かれ…

2009-06-03 13:17:22 | チュニジア編

 マハディア、
 「チュニジアへ行ったらマハディアへ行くの!」というと、チュニジア通でも「え?どこだって?」と聞き返された。
 チュニジアの、一番行きたいところがマハディアという人は、日本人にはまずいないのだろう。
 私にとっては、呼ばれた土地。
 チュニジアにきて、あなたがマハディアに行かずして、どこへ行くというの?という、ファ  ティマの手のささやきが聴こえる。
 ファティマの手が私の手をひっぱるように、いざなう。

  チュニジア一、地中海が美しい街。
 フランスからの観光客が押し寄せ、ホテルの建設ラッシュが続くリゾート地。
 その喧噪も、メディナには遠い。
 マハディアの中心から離れた、リゾートには目もくれず、静かなメディナを歩く。
 ふと、歩みをとめた広場の名前は、カイロ広場。
 ここは、その昔、ファーティマ朝が遷都した都。
 遠く、遠く、水平線の向こうのカイロを狙うため、岬の突端に城壁を築いた街。
 その美しい地中海の青と、真っ白な雲、強い風を受けながら、目を凝らす。
 ファティマの手が、指し示す…カイロ。
 マハディアは、永久にカイロへ、熱い視線を投げかけている。
 走馬灯のように駆け巡る、カイロの情景が、スコールとなって私の上を通り過ぎた。
 雨上がりに現れた二つの虹が結ぶ、かけはし。
 私はカイロへ還る運命なのか?
 

 

 

 

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