ようさんの山物語(ブログ版)

山遊び人ようさんの山行記録

水浴び、水浴び、たまに歩き、そして雪風呂

南ア北部・小仙丈沢~仙丈ケ岳(3033m)

2012年09月11日 | 沢登り
2012年9月9日

天候:晴れのち曇り

この日もよく晴れた日となりそうだ。
前々から行きたかった小仙丈沢へ日帰りで行った。
朝一のバスへ乗ろうと5時過ぎには仙流荘前に到着。
このところメジャー山域は駐車場が大混雑であったが、この日は第1駐車場だけで
済む程度の混み具合であった。


仙流荘バス停前

皆さん、日帰りで東駒、仙丈方面へ行くのであろう。
久々にバスの説明聞きながら北沢峠へ向かう。
10分くらい早く出てくれたおかげで少し早く着いた。


北沢峠

広河原への接続バスまでは30分以上あるので、野呂川出合まで歩くこととする。
陽も差し込んできて気持ちのよい散歩という感じである。
途中、広河原からのバスが3台上がっていく。


林道から野呂川出合方面

40分くらいで野呂川出合のバス停。カップルが待っていた。
何故かなと思ったが、この後林道で何人かすれ違い、どうも両俣小屋から下山してきたようである。
野呂川沿いの林道を少し上がっていくと、焼却施設のようなものがあり、
そこから少し行くと最初の沢が出合ってくる。
それを過ぎ、カーブを曲がると小仙丈カールから小仙丈沢が一望できる。


カールと小仙丈沢全景

2つの大滝も見え、わくわくする。そしてすぐに入渓点。装備を変換。


入渓点の渓相

当初は樹林帯の中で薄暗い。堰堤を右から越し、少し行くと左へ曲がっている。
その先から沢も開け、滝が出てくる。


最初の滝

その後はしばしゴーロを行く。途中、左岸台地になった良さげなテン場があった。


左岸大地

後ろを振り向くときれいな三角形をした北岳が見えてきた。


北岳

その先に1つ目の大滝が登場する。ここまで1Pだ。ここで一本入れる。


1つ目大滝

3段になっており、下2段は少し滑っているが簡単に登れる。
メインのところは、右のルンゼからはっきりした巻道を行く。
そしてその先すぐに2つ目の大滝が見えてくる。


2つ目大滝

この滝のほうが1つ目よりでかい。20mくらいか。
これは、左の滝の右壁を直登する。


2つ目大滝左の滝

Ⅲ-くらいか。ただし、ザレた小石がホールドとなるところに多く乗っているので注意。
これを登ったら、右へトラバースして本流筋へ戻る。
上を見ると飛行機が飛んでいた。



その後は、小滝が多くある。シャワーでもよし。濡れないで行こうと思っても行ける。


小滝の連瀑帯

小滝を次々こなして行くと二俣がある。最初は左へ行く。
その後、傾斜も増してきて水量も減ってくると上の二俣がある。
これは右へ行った。この少し上で最初の一滴。


最初の一滴

後ろを振り向くと白峰三山が見えた。


白峰三山

源頭の雰囲気の中、涸棚など楽しんで登っていくとカールの底へ出る。
なお、これを登った方のブログなどに遡行図あるが、時期によって水が涸れるのは
今回より先の様であるので注意。


小仙丈沢カール

すばらしいところである。上の稜線を見ると登山者の方々がよく見える。
カールの底でのんびり休憩&装備変換してどこから上がるか検討。
右上に比較的すぐに上がれそうなところから行ってみる。


稜線へ上がるガレ

踏跡らしきものもあり、そこを行くときはいいがガレのところは足元不安定である。
底から20分で2980m付近の稜線へ出る。これが一番簡単か。
ザックをデポし、山頂へ向かう。


仙丈ケ岳

時間も12時を回りガスが沸いてきていた。
山頂に着く頃にはすっかりガスの中。


山頂

写真だけ撮って、時間もリミットとなったので下山する。
やはり人が多く通る登山道は岩も安定しており高速道だ。
途中、雷鳥さんファミリーが4羽。


雷鳥さん

われわれが山頂最終となったようだ。静かな中さくっと下山していく。


小仙丈ヶ岳

15時の臨時バスも微妙であったので下のほうで速度落としのんびりと行くとする。
それでも2時間くらいで北沢峠。最終で帰る。
バスなどの時間制約はあるが、日帰り十分可能で沢も比較的イージーで楽しかった。
天候もよく景色もよかった。この辺、他にもまた行ってみたいと思う。



信州南部・本谷川黒沢左沢~恵那山(2191m)

2012年09月11日 | 沢登り
2012年9月8日

天候:晴れのち曇り

この週末は、F師匠計画の只見方面へ沢中1泊の計画であったが、どうも天候がよろしくないとの判断で
日帰りとした。
実は、本谷川不動洞を遡行するはずが、本谷川本流筋である黒沢を登っていた。。。
山と高原地図の恵那山のところを見ると、二俣から左が不動沢とあったが、帰宅して岐阜県の某山岳会の
ブログを見ると右が不動洞のようである。
岳人に載っていたものも資料として持っていたが、これも当てにならずであった。
最終的にはこれも自分の実力でしょうということだ。

早朝、松本で合流し一路飯田山本へ向かう。
空はどんよりだが、山へ近づくにつれ晴れてくる。
駐車場には、この時期あまり登られないのか、天気予報が悪かったからか車は少なかった。
そこから林道を歩き、広河原登山口。



そこからすぐ先に橋があり、その先の土手を降りて本谷川へ。
右の方は工事をしていた。
左を進むと堰堤は4つ。3つ目までは右岸をすんなり行ける。
4つ目で装備変換。対岸の堰堤につけられたはしごを登る。登ったら堰堤上を対岸へ行ったほうがよかったかもしれない。
そのまま左岸も巻道あったが、結構悪い。


上流方向から4つ目の堰堤

さて、その後ゴーロを少し行くと二俣である。


左俣(黒沢)


右俣(不動洞)

右が正解だが、そうとは知らずというか思い込みで左へ。
左へ行くと早速F1


F1くの字の滝

そもそも遡行図にそのような滝はなかったが、私はいつも遡行図はあまり当てにしていない。
よってこれも遡行図にない滝なんだろうくらいにしか思わなかった。
その後も小滝がそこそこ現れる。





中流部付近でゴーロが長く続き飽きてきた頃、下のような滝が現れる。



この少し手前からゴルジュっぽくなってきていた。
この時点でどうも違うなという感じであったが、いずれにしても登山道には出るのでそのまま進む。
すると大きめの滝が現れる。


右沢の滝


左沢の滝

あれ?核心の滝ではなさそうだ。。。
この滝以外進行方向は、ただのガレだし。
もうすでに大体の位置は把握していたので、左の滝の右岸のルンゼを上がり巻く。
そうするともう源頭の雰囲気だ。時間的にもそんな感じである。


源頭部

そのまま沢を詰めて行くと水も涸れ、笹薮が現れると登山道は近い。
2090m付近に出た。そのまま恵那山山頂へ。
程なく賑やかなおばさま方のいる山頂へ到着。


山頂

少し休憩して下山にかかる。先行者を次々と抜き2時間ほどで駐車場であった。
ちょうどその頃、お空が泣き出したのでいいタイミングであった。
あとは近くの月川で温泉につかり反省会であった。

次回は今回行こうと思った不動洞へと決意を新たにしたのでした。