クラシック音楽のひとりごと

今まで聴いてきたレコードやCDについて綴っていきます。Doblog休止以来、3年ぶりに更新してみます。

ハイドンの交響曲第103番 変ホ長調「太鼓連打」 デイヴィス/ACO

2007年04月22日 05時07分10秒 | 交響曲
春らしい穏やかな休日でした。
日中は汗ばむくらい。春風が清々しかったですね。

HMVに注文しました。クリップスのモーツァルトに、ズスケ四重奏団のベートーヴェンとモーツァルト。いずれもボックス物廉価盤です。
ここのところ、コメントを沢山頂戴して、本当に嬉しく思います。有難うございます。その中で、皆さんがお褒めになるセットです。「なるほど、これは聴いてみなくちゃイカンわいなぁ」と思ったのです。少々散財ですが、一期一会でもありますし、人生楽しまなくちゃ損というのは、亡父の介護・看病と葬儀を通してこの半年ほどつくづく感じました。

健康第一、元気第一、顔で笑って心で泣いて、人生意気に感じつつ、人間至る処青山ありさ・・・・グズグズ言っているヒマがあったら、人生楽しまなくちゃ。
(と、いかにもそれっぽいことを書いて、この散財を正当化しておきまっしょい・・・・ガハハ(笑)・・・・)

さて、今日の音楽であります。
・・・・・・この人も人生を楽しんだクチだろうなぁと思います。

ハイドンの交響曲第103番 変ホ長調「太鼓連打」。
コリン・デイヴィス指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管の演奏。
1976年11月、コンセルトヘボウでの録音。

何度聴いても飽きない、格調高く、凛とした名演。
穏健なイギリス紳士が、ヨーロッパ屈指の銘器を振った正調で優美なハイドン。
聴き手に安心と幸福とを約束してくれる演奏。

1970年代後半に、デイヴィスがアムステルダム・コンセルトヘボウ管と録音した演奏は、全く名演揃い。録音も素晴らしく、今も感動的な音。

第1楽章の主部の何という美しさ、品の良さ。
使い慣れた器で上質なコーヒーを呑んでいるような感じ。「ささやかな幸福」とは、こういう音楽を聴いているときではないかと思う。クラシック音楽を好きになって良かった、と思うような音であり、演奏。
ACOの響きは手に馴染む木製の道具、着慣れた服の優しい肌触り。アンサンブルはイイし、上質のホールトーンがさらに花を添えている。

第2楽章の静謐もまたイイ。音量が小さいときでも音が痩せず、ふっくらしているのはさすがにコンセルトヘボウ管。独奏のヴァイオリンも絶品。(コンマスのヘルマン・クレバースだと思う)

第3楽章はメヌエット。舞曲風の演奏は、デイヴィスの指揮で格調高いものになっている。
そして、オケが有機体のように多彩なニュアンスを発する第4楽章。みごとなフィナーレだと思う。

デイヴィス/ACOの「ロンドン・セット」はレコード発売当初から、1枚もので出るたびに絶賛されていた名盤ばかり。LPが2500円、2800円の時代でありました。
今、僕が聴いているこのCDは、フィリップスのDUOシリーズの廉価盤。2枚組×2で、この全集が揃ってしまいます。まったく、隔世の感があります。




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