クラシック音楽のひとりごと

今まで聴いてきたレコードやCDについて綴っていきます。Doblog休止以来、3年ぶりに更新してみます。

モーツァルトのフルートとハープのための協奏曲調 K.229 ゴールウェイ(fl)・ヘルミス(hp)

2007年04月21日 04時45分28秒 | 協奏曲
春です。桜は散りましたが、ツツジが咲き始めました。
朝のジョギングコース、西条市のひうち総合運動場付近には、ツツジが沢山植えられています。これがもうそろそろ見頃。
そういえば、この1週間で走路の木々の緑が増えた感じ。新しい葉っぱがどんどん出てきているんですな。この緑のシャワーを浴びながらのジョギングはたいそう気持ちがエエんです。走り始めて30分後くらいが、もう最高の気分、いわゆる「ジョギング・ハイ」。
汗だくの後、今度は本当のシャワーを浴びて、朝食をむしゃむしゃ喰うのも、気分がよろしい。
健康第一、元気第一、ほんでもって聴くクラシック音楽は最高でありますな。王侯将相よりも、今のワタシの方が幸福なのかもしれません・・・・・。

そして、今日も爽快なモーツァルトであります。

モーツァルトのフルートとハープのための協奏曲ハ長調 K.229。
ジェイムズ・ゴールウェイ(fl)とフリッツ・ヘルミス(hp)の独奏、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏。
1971年8月、サン・モリッツのフランス教会での録音。EMI盤。
(これはダブリ買いした2枚組。涙の出るような、いや、噴飯物の話はこちらであります

ゴールウェイのフルートがたっぷりと豊かに歌い、音楽の運びはふくらみがあって柔らかい。直線的に進むのではなく、穏やかな曲線を描きながら、幸福感とともに進んでゆく感じ。フルートの音色は黄金色に輝く。鮮やかで伸びやかな響きも美しい。
ベルリン・フィルの首席奏者として、溌剌としていた頃のゴールウェイが聴ける、これは貴重なCDかもしれない。

ヘルミスのハープは、自己主張するよりもゴールウェイを支える側に回っている感じ。伴奏、通奏低音のような印象もある。品は良いし、清潔な演奏なのだが、もう少し前に出てもいいかな、とも思う。もともとハープは大きな音量が出る楽器ではないのだろうが・・・・。
カラヤン/BPOのゴージャスな音が背景としてあるからかもしれない。

カラヤンのモーツァルトは、逞しくスケール豊かな音楽になる。ここでも、BPOというオケを生かして、ギャラントでゴージャスな演奏ぶり。
現代のモーツァルトはこう演奏するしかないだろう、と云わんばかりの自信に満ちたモーツァルト。

カデンツァが聴きもの。
第1楽章では、二人のソロが美しさの限り。ガラス細工のような透明な響きで、ため息が出るような音。かけがえのない音。
第2楽章でも、柔らかく美しい。フルートとハープの、ネットリとした絡みを楽しみたい。ゴールウェイのフルートは自由闊達で、高音はしなやかに伸びてゆく。低音はグッと引き締まる音色で頼もしい感じ。この演奏で最も美しい瞬間が聴ける。

録音は水準以上だと思います。
EMIの1970年代の録音は、まずまずのものが多いんです。
CD時代になって、EMIは録音が悪くなりました(少なくとも、我が家では)。
アナログ時代のEMIには、残響豊かで柔らかく聴きやすい音が多いようです。




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