クラシック音楽のひとりごと

今まで聴いてきたレコードやCDについて綴っていきます。Doblog休止以来、3年ぶりに更新してみます。

セル/クリーヴランド管のブラームス  ハイドンの主題による変奏曲 作品56a

2011年06月11日 08時44分43秒 | 管弦楽曲
四国は昨日から雨です。そぼ降る雨です。
週末の土日はどうも雨降りのようです。しかも昨夜は大雨。注意報も出ています。
梅雨本番と云った風情でしょうか。
その分、紫陽花が綺麗です。あの紫の色はエエですね。心洗われます。

さて、今日は短い曲ですが味わい深い一品を。

■ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 作品56a
■演奏:ジョージ・セル指揮クリーヴランド管
■録音:1966年10月24日 CBSソニー盤

ラーナーノートのデータによれば、10月24日、一日の一発録り。さすがセル/クリーヴランド管のコンビ、17分程度のこの曲など、いとも簡単に演奏し、録ってしまうのだ。
 演奏は、木管の優しい音が印象的なもの。響きが暖かく、演奏も無理のない端正なもので、聴いていて実に気分が良い。木管のアンサンブルがまた良い。ひなびた感じが、たまらなく良い。いかにもブラームスだなぁと思う。
セル/クリーヴランド管のブラームス交響曲全集3枚組のフィルアップになっているのだが、この「ハイドン変奏曲」、ホンマに名演と思う。

テンポがまた素晴らしい。安定感抜群で、急がず慌てず、といってだれることなく、音楽の形がとてもスッキリとしていて、しかも暖かい印象になる。よく、「セルの演奏は冷たい」と云われたらしいが、どうしてどうして、この演奏はとても暖かいし、包容力さえ感じさせる、父性愛的な演奏と云ってもいいんじゃないか。

この変奏曲で聴くブラームスは、いかにも古典的。形式が古典的だけではなくて、ロマン主義の時代を生きながらも、本質的には古典派の人だったんだろうと思えてくる。古典派への憧れと云ってもいいかな。
ブラームスは、そんな作曲家だった・・・・とセルに教えられました。

録音は、まずまずの状態。ボリュームを上げると、アラが目立つかもしれませんが、45年の歳月を考えれば、上々の録音と思います。
木管の響き、アンサンブルの透明感は心地よいです。
これを聴くと、やっぱりこのコンビは最強だったなぁとつくづく思います。

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4 コメント

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Unknown (hsm)
2011-06-11 21:19:12
こんばんは。
今は雨止んでますが、明日も雨模様のようです。

この曲良いですね。
主題に戻って来たところで、
さり気なくピッコロが高音部を鳴らし、
清涼感漂うトライアングルが出て来ると、
涼しくなったような気がします。
4番の交響曲でもそうですが、さり気なく、
でも効果的にトライアングルを使いますね。
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>hsm 様 (mozart1889)
2011-06-12 05:07:37
おはようございます。コメントを有り難うございました。
ピッコロとトライアングル、おっしゃるとおりですね。蒸し暑い日には、特に清涼感がありました。
ハイドン変奏曲は、若い頃はあまり面白いと思わなかったのですが、ですから交響曲ばかり聴いていたんですが、このごろは、こういう小曲というか、ブラームスの作曲技術を楽しめる曲というか、そういう傾向の作品が好みになりました。加齢のせいでしょう。

大雨にならなければいいですね・・・・。四国は大雨注意報です。
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「ハイドンの主題による変奏曲」は (narkejp)
2011-06-12 05:38:29
いい曲ですね。本当に魅力的な音楽です。ブラームスらしい、力のこもった作品ですね。セルとクリーヴランド管の、代表的な録音の一つかと思います。
当地も雨が降りましたが、それほど激しくなくて終わりました。サクランボの雨避けテントの作業が一時中断しております。本日また作業が行われる予定です。
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>narkejp 様 (mozart1889)
2011-06-12 20:10:14
こんばんは。コメントとTBを有り難うございました。
セルのブラームスはホンマにエエですね。曲も良いですが、演奏も極上だと思います。このコンビのブラームス全集は素晴らしい名演と思うのですが、特にこのハイドン変奏曲は僕は好きです。
当方からもTBさせて頂きますね。
四国は今日は大雨でした。午後は土砂降りです。山沿いのところは心配なくらいの雨でした。(我が家は海岸線近くなので大丈夫なんですが)
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