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よく降る雨です。
休日もずっと雨でした。台風の被害はありませんでしたが梅雨前線が活発で、十分すぎる量の降水でした。
さて、今日書いているのはマーラーの「大地の歌」です。
この曲はさて、交響曲に分類すべきなのか、オーケストラ付きの歌曲に分類すべきなのか・・・・。
交響曲全集でも収録しているものと、そうではないものとありますしねえ。
先日購入した河出書房の文藝別冊『マーラー』でも、渡辺和彦氏が同様のことを書いておりました。指揮者によっても、その姿勢が違うのだと。ふ~む。
で、この指揮者の全集はまだ廉価盤化されませんが、いずれ、「大地の歌」を含む全集がボックス物になって出てきそうな気がします。きっと激安で・・・・やれやれ(-_-;)
■マーラー:交響曲「大地の歌」
■演奏:ピエール・ブーレーズ指揮ウィーン・フィル
■声楽:ウルマーナ(Ms) シャーデ(T)
■録音:1999年 DG盤
シャーデの声は少し金属的な感じ。
フォルティシモの時、独特の刺すような声になって、やや耳につく感もあり。これは好みが分かれるかもしれない。迫力を感じるので、ボクは嫌いではないけれど。
メゾのウルマーナは巧い。ふくよかな声で包み込むような豊かな響きを持っている。美しいと云うより、優しく包容力のある声と云うべきか。
特にラスト「告別」では、長大な楽章にもかかわらず。最後まで見事な歌唱を聴かせる。感動的だった。
オーケストラはウィーン・フィル、フォルティシモの迫力はもちろん良いのだが、特にいいのはピアニシモ。まったくデリカシーの極み。ホンマに美しいと思う。ハッとするような美しさがある。
ニュアンスも多彩で,マーラーの描いた陰影、明暗を美しく描き出す。
オーボエなどは大変に巧いし、フルートやクラリネットなども存在感十分。木管のニヒルさは、他の演奏では聴けないかもしれない。
ブーレーズの指揮は余裕さえ感じさせ,自信に満ちている。
安定感十分。昔の先鋭さは影を潜めた。
感情的に煽るようなところもないので、しみじみと音楽を味わえた。
録音は大変素晴らしいです。
定位、奥行き、左右への広がりとも文句なしの名録音と思います。
弦楽セクションの響きが実に繊細にきこえますし、木管や金管の動きもよく捉えられていて、ダイナミックレンジも広大です。
ヴォーカルの自然さもよく、これは数ある「大地の歌」の中でも屈指の優秀録音と思われます。
休日もずっと雨でした。台風の被害はありませんでしたが梅雨前線が活発で、十分すぎる量の降水でした。
さて、今日書いているのはマーラーの「大地の歌」です。
この曲はさて、交響曲に分類すべきなのか、オーケストラ付きの歌曲に分類すべきなのか・・・・。
交響曲全集でも収録しているものと、そうではないものとありますしねえ。
先日購入した河出書房の文藝別冊『マーラー』でも、渡辺和彦氏が同様のことを書いておりました。指揮者によっても、その姿勢が違うのだと。ふ~む。
で、この指揮者の全集はまだ廉価盤化されませんが、いずれ、「大地の歌」を含む全集がボックス物になって出てきそうな気がします。きっと激安で・・・・やれやれ(-_-;)
■マーラー:交響曲「大地の歌」
■演奏:ピエール・ブーレーズ指揮ウィーン・フィル
■声楽:ウルマーナ(Ms) シャーデ(T)
■録音:1999年 DG盤
シャーデの声は少し金属的な感じ。
フォルティシモの時、独特の刺すような声になって、やや耳につく感もあり。これは好みが分かれるかもしれない。迫力を感じるので、ボクは嫌いではないけれど。
メゾのウルマーナは巧い。ふくよかな声で包み込むような豊かな響きを持っている。美しいと云うより、優しく包容力のある声と云うべきか。
特にラスト「告別」では、長大な楽章にもかかわらず。最後まで見事な歌唱を聴かせる。感動的だった。
オーケストラはウィーン・フィル、フォルティシモの迫力はもちろん良いのだが、特にいいのはピアニシモ。まったくデリカシーの極み。ホンマに美しいと思う。ハッとするような美しさがある。
ニュアンスも多彩で,マーラーの描いた陰影、明暗を美しく描き出す。
オーボエなどは大変に巧いし、フルートやクラリネットなども存在感十分。木管のニヒルさは、他の演奏では聴けないかもしれない。
ブーレーズの指揮は余裕さえ感じさせ,自信に満ちている。
安定感十分。昔の先鋭さは影を潜めた。
感情的に煽るようなところもないので、しみじみと音楽を味わえた。
録音は大変素晴らしいです。
定位、奥行き、左右への広がりとも文句なしの名録音と思います。
弦楽セクションの響きが実に繊細にきこえますし、木管や金管の動きもよく捉えられていて、ダイナミックレンジも広大です。
ヴォーカルの自然さもよく、これは数ある「大地の歌」の中でも屈指の優秀録音と思われます。
マーラーの「大地の歌」、ボクは交響曲だと思っているんです、一応。
おっしゃるように、8番の方が全く異様で、あれはオラトリオだなぁといつも思います。実は8番はマーラーの中で最も苦手な交響曲であります。他の交響曲は大好きなのに、この8番は不得意にしています。
さて、全集箱物で「大地の歌」を一緒に収録しているのは、インバル、シノーポリ、ラトル、ベルティーニ。
テンシュテットは入っていなかったような気がします。
収録していないのは、アバド、バーンスタイン新旧、マゼール、小澤、ショルティ、ノイマン、ギーレン、シャイー、ハイティンク、タバコフ・・・・どうも収録しない指揮者の方が多いようです。
全集に大地の歌が入っていると、嬉しいのは庶民の感覚なんでしょうか・・・・・。