クラシック音楽のひとりごと

今まで聴いてきたレコードやCDについて綴っていきます。Doblog休止以来、3年ぶりに更新してみます。

ティーレマン/ウィーン・フィルのベートーヴェン   交響曲第6番 ヘ長調「田園」

2011年06月23日 04時30分58秒 | 交響曲
梅の実をつけております。
梅シロップが出来ましたので、炭酸水で割って飲んだところ、これは美味い!
今年の伊予路の梅は、各所で出来が良いようであります。
梅干しも漬けます。ボクはアルコールが駄目なので、梅酒は不要ですから、梅シロップと梅ジャム、そして梅干しで楽しめそうであります。

梅雨とはよく云ったものです。梅の雨は、降りすぎると困りますが、しかし美味いのであります。

■ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調「田園」
■演奏:クリスティアン・ティーレマン指揮ウィーン・フィル
■録音:2010年 Live Concert Collection というレーベルの実況録音盤

ティーレマンのベートーヴェンは、古き良き伝統を守ったもの。
テンポは落ち着いていて、このごろのベーレンライター版による演奏(ほとんどがセカセカと速い!)を聴き慣れてしまうと、そのゆったりとしたテンポがはいかにも古色蒼然といった感じなのだが、第1楽章の冒頭はを聴いていると、やはり遅い方がエエなぁと思う。
ボクの好きなテンポは、ヨッフム/ロンドン響のEMI盤やアバド/ウィーン・フィルのDG盤なのであります。

第1楽章から第2楽章に移るあたり、この演奏は昔ながらの「田園」だなぁと思う。
往年のワルター/コロンビア響やベーム/ウィーン・フィルのLPを思い出す。ああ、「田園」はこうでなくちゃいけません。暖かく穏やかにゆったりと・・・・心を満たしてゆく平安の音楽。聴き手をやわらかく包み込むように。
う~ん・・・・田園は、こうあってほしいものと思う。

ウィーン・フィルもすばらしい出来。アンサンブルは極上だし、音色も大変美しい。爽やかで時に輝かしい響きはたまらない。第2楽章の暖かくもしなやかで優しい響きなどは、これ究極の美かとも思う。
木管の安定感もさすがにウィーン・フィル。音色も味わい深く、しっとりと聴かせてくれる。歌うべきところはしっかり歌ってくれるし、文句なしの演奏と思う。
第3楽章以下の勢いの良さもイイ。つんのめらない程度のスピード感が良い。
フィナーレはさらに感動的な感謝の歌。

録音状態はまずまずであります。
放送録音なんでしょうが、細部までクッキリとした音で聞こえます。
ときおり響きが混濁するのはご愛敬。とてもイイ演奏でした。

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