モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

マツムシソウを見に以東岳へ。前編。(2019年8月4,5日)

2020年08月08日 | 朝日連峰

本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。

東北の高山に咲く花で今までにまだ見たことが無い
(厳密には、見たことはあるが写真に撮ってないものも含める)花がけっこう有る。

比較的名の知れた花では、
イイデリンドウとバンダイクワガタ、ヒメサユリ、タカネマツムシソウ※などが該当か。

(※ タカネマツムシソウは既に白馬連峰の八方尾根で見ているが、東北のものは未見)
イイデリンドウは飯豊連峰、バンダイクワガタは磐梯山に特産する。
いずれも秋田からは遠すぎるし、今の私に飯豊連峰はハードルが高すぎる。

ヒメサユリとタカネマツムシソウならば、隣県の朝日連峰のいずれかのピークに登れば見ることが出来る。
というわけで、今年(2019年)は秋田市から比較的アプローチしやすい以東岳に行き、
両方の花を見ることにした。

ヒメサユリは6月下旬に訪ね、見ることが出来た(記録はこちら)。
残るタカネマツムシソウは真夏以降に開花するので、その時期を待った。

そろそろ咲いているだろうと8月4日に出発。なおこの日は大鳥池まで。

大鳥池に行く途中、見慣れぬお山がふたつ見えた。湯ノ沢岳(964m)と摩耶山(1020m)。
後者は6月2日に登頂済み(こちら)、前者は未踏だ。
ともに1000m程度とは思えないほど立派な山容だが、
すぐ近くに月山や以東岳などの高峰があり、損をしているようにも感じた。


湯ノ沢岳(964m)。庄内あさひIC付近より。


 

摩耶山(1020m)。荒沢湖付近より。

 

ここから先は前回(初めての大鳥池以東岳(1)大鳥池への道)と同じ。

赤川流域の最終集落、大鳥から東大鳥川の谷間が始まる。


東大鳥川の始まり付近。奥の山は茶畑山のようだ。

 


ほとんど未舗装の道を埃を巻き上げながら走ると、林道終点の泡滝ダム。




ここから三時間超の登山道が始まる。標高は500mくらいだが、この日の気温は泡滝ダムで30℃、しかも無風。

少し歩くだけで滝の様に汗が流れ落ちる。6月下旬に来た時とはコンディションがだいぶ違う。


歩き出してすぐの壮絶な渓谷                        最初の休憩地にした小さな滝

 


小さな滝の見える道端で小休止する。右にちらと見えるピンクの花は何だろう。

一見、関東以西に咲くシモツケソウ(アカバナシモツケソウ)かと思ったが、後でコシジシモツケソウと分かった。
初めて見る花だ。

なお北日本に多いオニシモツケも近くに有った。


コシジシモツケソウ                            オニシモツケ

 


たいしてきつい道でもないのに今日はどうしたんだろう。

すぐにばててしまう。水場は豊富なので、水分は足りているはずだが、暑さは何ともしようがない。

冷水沢にかかる最初の吊り橋を渡った処にある広場で大休憩。



エゾアジサイ                                                                                                 根元の曲がったブナ
 


タマガワホトトギス
 



七曲り付近の水場                            フキユキノシタとミヤマトウバナ?

 


あともう少しで七曲りを登りきるあたりで左足ふくらはぎに激痛が走る。

こむら返りかと思ったが、ちょっと違う(こむら返りだと割とすぐに痛みは引けるのだが・・・)。
騙し騙し歩いて大鳥池に到着。今回は池まで四時間以上もかかってしまった。

今日のタキタロウ山荘の宿泊者はワタシも入れて6名(男4名、女2名)だった。
管理人さん曰く今年はお客が少ない。土曜日だった昨日でも4名だけだったとのこと。
6月の大地震が影響しているのだろうか。

同宿者たちと外テーブルで語り合いながら早い晩飯(と晩酌)。
到着時、池にはさざ波が立っていたが、酔いが回り始めたらピタッと止まった(ホンの30分間くらい)。
各自、小屋のサンダル履きのままよろけながら池に下りて絶景を愉しむ。


大鳥池から以東岳を望む。




小法師山の鏡面風景


以東岳の鏡面風景。                           以東小屋が夕陽に輝いて見えた。
 


その後の以東岳アーベンロート。今回は前回のように赤くならなかった。





翌8月5日は大鳥池から以東岳に登るが、
前日、こむら返し様の痛みを発した左足ふくらはぎにまだ痛みが残っている。
これが引けないようならば、今回は無理に以東岳山頂まで行かず、
行けるところまで行って戻るつもりで出発した。

今回のメイン課題、タカネマツムシソウを見るだけならば、オツボ峰でも十分だろう。
ワタシ以外の同宿者五名はオツボ峰経由で縦走し、竜門小屋をめざすとか言って5時前に出て行った。
それを追うように5時丁度にスタート。やはり左足が痛くて、前回のようにスイスイとは登れなかった。


早朝の大鳥池

 



前回と同じようなパターンだが・・・

登り初めの樹林帯                                                                                      この枯れブナが現れたら、もうすぐ高木限界。 
 



薄暗い樹林帯に花は殆ど無く、ツルアリドオシを見かけた程度。

ツルアリドオシ



灌木帯に突入したら、いろいろ咲いていた。いずれも秋田の山では見かけない花ばかり。

オオコメツツジ



ミヤマママコナ




後編」へ続く。


 


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 真夏の鳥海山千畳ヶ原(2020... | トップ | マツムシソウを見に以東岳へ... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ネネ)
2020-08-09 11:56:39
足の様子は大丈夫ですか?
下山も大変でしょうから、頑張らないでくださいね。
返信する
ネネさんへ。 (モウズイカ)
2020-08-09 12:27:43
ご心配頂きすみません。
これ昨年の記録なんです。話は後編へと続きますが、なんとか無事に下山出来ております。
返信する

コメントを投稿

朝日連峰」カテゴリの最新記事