モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

ヤブカンゾウの記憶

2022年07月25日 | 野草/夏・秋

ヤブカンゾウはよく目立つ野草だ。
この花が咲くと、金鳥のコマーシャルではないが、日本の夏、
とりわけ田舎の夏を連想してしまう。

個人的には、実家のすぐ近く、線路端や農道の道端に咲いていたせいもあり、
非常に近しいものを感じる。

ところでヤブカンゾウの属するワスレグサ属 Hemerocallis は昔、ずっとユリ科だった。
花の形がユリによく似ているので、そのことに違和感をおぼえることはなかった。
しかし2000年代に発表されたAPGⅡ分類体系ではワスレグサ科となり、
ユリ科から分離独立した。

その後、APGⅢ分類体系では、ススキノキ科という聞き慣れない科名に変わっていた。
身近な花なのに、植物分類学の世界では、何やら遠い存在になってしまった。

写真は古いものばかりで恐縮。
まずは横手実家の線路端で咲いていたもの。
撮影は2017年7月19日。







次は秋田市自宅近くの空き地で見つけた群生。
撮影は2015年7月21日。

この群生はみごとだったが、翌年、宅地造成で消滅した。










 






ラストは五城目町郊外で見つけたもの。
ここは水田の畔であり、農家の方が意識的に刈残したもののようだ。
撮影は2013年8月3日。







 





以上。 


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