今年のお盆期間、秋田地方は呪われたかのように雨が降り続いた。
県の北半分では彼方此方で水害に見舞われた。
個人的には八月は山に行けないことが多い。
今年もやはりそうなったが、今年の理由は大雨だった。
鳥海山は天気が悪くなる直前、7月30日に行った時は花のボリュームが凄かった(こちら参照)。
8月下旬になったら、花はそろそろ終わりとわかっているものの、
8月22日に行ってみることにした。
秋田市自宅を未明に出発。
登山口・鉾立の駐車場は月曜なのに混んでいた。
5時半頃から登山を開始。奈曽渓谷の上部がちょうど朝日に輝き出していた。
鉾立展望台から奈曽渓谷と鳥海山を望む。
鉾立展望台から鳥海山本体を望む。
ヨツバヒヨドリ
ウゴアザミ
賽の河原まで来た。
河原宿方面を眺めたら、雪渓は消滅していた。
賽の河原から雪渓跡地を眺める。
雪渓が消えた跡は岩がゴロゴロしている。
かすかな踏み跡を辿って登って行く。
前回(7月30日)、咲いていたチングルマは全て実姿になっていた。
チングルマの実姿
最後まで雪が残っていたくぼ地では今頃になってヒナザクラが咲いていた。
ヒナザクラは雪消えとともに咲くので、他の山では6月や7月早くに見ることが多い。
鳥海山はいつも遅くなってから見ることが多いが、これは雪の量が多すぎて融けるのが遅いせいだろうか。
ヒナザクラの疎らな群生
ヒナザクラ
チョウカイアザミ
チョウカイアザミやニッコウキスゲの残り花を愛でながら、長坂道T字分岐をめざす。
ニッコウキスゲの残り花
長坂道T字分岐に到着。ここで鳥海山本体と再会。
ここで今回のマップ
※マップ上の幸次郎沢は正確には幸治郎沢。
長坂道T字分岐まで来ると鳥の海にはすぐ行けるが、
稜線上からその丸い姿を眺めてからと思い、稜線を一旦駆け上がってみた。
すると、ある地点から、鳥海山と鳥海湖が重なって見えて来る。
上りの時は、鳥海湖に朝日が反射して一部白くなっていたが、
下りの時は青空が反射し、真っ青になっていた。
鳥海山と鳥海湖(上りの時)
鳥海山と鳥海湖(下りの時)
長坂道稜線から笙ヶ岳を望む。手前のお花畑はご覧の通り、店じまいしていた。
稜線で見かけた花も幾つか。
ハクサンイチゲの残り花
新しく咲いたウメバチソウ
オクキタアザミの残り花
咲いたばかりのエゾオヤマリンドウ
南側の眺め。
月山、朝日連峰はもちろん、飯豊連峰もかすかに見えた。
左に葉山、右に月山。葉山の左にはかすかに蔵王連峰。
一旦登った長坂道稜線を下り、鳥の海(鳥海湖)に向かう。
鳥の海(鳥海湖)に向かう道。
湖畔に立ったら、今日は珍しく鳥海山が映っていた。
鳥海湖の鏡面風景
扇子森も映っていた。
湖畔のイワショウブ
鳥海湖の中の水たまり(勝手に「孫の海」と呼んでいる)。
雨が続いたせいか増水し、草原の一部が水没していた。
扇子森と鳥海山本体。帰り道に撮影。
鳥の海(鳥海湖)の西岸を眺める。帰り道に撮影。
「千畳ヶ原編」に続く。
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