エッセイ 在らぬ日に 2010-03-04 18:06:56 | エッセイ ある亡くなった孤高の画家に ひとりの精神のこどもがいる。ひとりの精神の放浪者がいる。かれの色は明るい美しい青紫だ。 その色は、展覧会の会場にある。 かれは、画家であった。 ぼくは、1980年に帰郷して、翌年には、図書館で仕事を始めた。館長室に菅野青顔元館長の肖像画があった。太い画筆のタッチが独特だった。肌の色が独特だった。 画家と、言葉を交わした記憶はない。 本町の杉林の下、大川のS字型に屈曲する . . . 本文を読む