ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

向井谷地生良 技法以前 べてるの家のつくりかた 医学書院2009

2022-12-28 16:17:20 | エッセイ
 『べてるの家の「非」援助論』に引き続き、医学書院の「シリーズ ケアをひらく」から、べてるの家関連である。『技法以前』というタイトルに込められた意味はなんだろうか。技法とは、現在、ふつうに言えばテクニックである。テクニック以前に必要なもの。 べてるの家をつくったのは、小手先のテクニックによるのではない、ということだろう。それ以前の、人間としてもっと根源的なものの大切さ。【べてるの家の自助活動】「浦 . . . 本文を読む

霧笛141号〈編集後記〉 気仙沼市仲町 宮脇書店にて発売中

2022-12-22 12:00:35 | 霧笛編集後記
◆秋、文化的なイベントがずっと続いている。秋とはそういう季節に違いない。◆気仙沼市民文化祭参加「絵と詩の展覧会」を10月22~23日の土日、市民会館中ホールにて実施。同人全員の詩作品を、同人以外の他作者の絵や書などと展示した。昨年度は明けての2月、つい半年前の開催であった。◆宮城県民文化祭が、持回りで今年は気仙沼・南三陸町地域にて開催となり、11月26~27日の土日、本吉総合体育館の展示部門に霧笛 . . . 本文を読む

牡蠣とワイン

2022-12-18 22:20:02 | 詩誌霧笛137号(2021)以降
内湾近く二階に上がったバール唐桑産牡蠣のリゾットグラスの白ワイン大人向きに抑えて軽くビターでスイートなjazzエレクトリックでアコースティックなギターと六弦ベースのデュオ(「Chooyan & Sai 」(仮称) この日は、6弦のベースギターではなくて、4弦の電気ベースというのだろうか、だった。ワインも赤だし。) . . . 本文を読む

映り移らふもの 霧笛141号掲載

2022-12-17 15:35:23 | 詩誌霧笛137号(2021)以降
※歌碑写真 畠山幸(霧笛同人)歌碑の鏡のような石版の刻まれた文字に重ねて青空が白い雲を浮かべて映る記憶に写しとった移らふものさわさわと微かな風が映り込んだ影を移し白昼の夢を現す内湾の硝子のような水面に安波山の紅葉樹と常緑樹が映る浮見堂の釣り人の釣り上げた小鱸が波紋を打つ夏は疾く過ぎて冬は山影に身を隠す移らふ季節のいっときの光※神明崎の歌碑砂の上に わが恋人の名をかけば 波のよせきてかげもとどめず  . . . 本文を読む

浦河べてるの家 べてるの家の「非」援助論 医学書院 2002

2022-12-14 20:58:28 | エッセイ
 副題は、そのままでいいと思えるための25章。 著者はべてるの家の名義であるが、その過半は、向谷地生良氏の著述である。向谷地氏については、ここであえて触れるまでもないだろうが、べてるの家の創設者、浦河赤十字病精神科ソーシャルワーカーから、北海道医療大学で精神保健福祉士養成コースの現在は名誉教授のようである。1955年生まれ、私より、1歳年上となる。 べてるの家とは何か、については、以前に、このブロ . . . 本文を読む