ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

遠く霧笛が鳴っている

2010-03-21 07:40:43 | 寓話集まで
   漁船が右舷に傾いて出港していく 船尾に網を巻き上げるローラーがある どこかしら焦っている風情 商港の先 湾が くの字に折れまがるところ 船尾に黒い船名が鮮明でない 記憶も鮮明でない 雨は降っていない お日様も見えない さきほどは激しい夕立があった あまり暑くない 空気は澄んでいる 漁船はくっきり 右舷に傾いて出港していく 船名は 鮮明でない ずいぶん久しぶりに亀山に登った 大島の西海岸と . . . 本文を読む