ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

霧笛139号掲載詩

2022-04-29 10:37:29 | 詩誌霧笛137号(2021)以降
天空の虹彩 - 湾現実に幻日というものがあるというならきっと虹もこの世に存在するに違いないそして虹は天空に薄ぼんやりと色彩を映し見上げる者の瞳の中で光彩を放ついつか西の空に沈みか...goo blog 道化が笑う・道化が泣く2022 - 湾お天気雨雲の隙間から明るい日差しぱらぱらと落ちる雨粒道化が笑うひとびとの面前で精一杯バカなことを言うおどけ廻るわざと虚仮るひとびとは道化に踊らされ笑わ . . . 本文を読む

熊本吉雄、西城健一の短歌が河北歌壇に ー霧笛139号から

2022-04-29 10:00:16 | 霧笛編集後記
 河北新報に毎週日曜日掲載、河北歌壇の良き読者ではないが、気仙沼の人の作品だけは確認している。その中でも特に同人の熊本吉雄さん、西城健一さん。 熊本さんは、このところ立て続けに、歌壇欄冒頭の秀作三点のうちに取り上げられた。 2・6、花山多佳子選第2席、「卒寿なる母は箒を杖にして遅参の息子に雪掻き指示す」 花山氏の評は「卒寿の母の矍鑠(かくしゃく)とした姿がユーモラスだ」と。 2・13は、佐藤通雅選 . . . 本文を読む

霧笛139号 編集後記

2022-04-27 12:24:18 | 霧笛編集後記
〈編集後記〉◆3月の半ば過ぎて、大きな地震があって、雪が降っている。嫌なことだ。東ヨーロッパでは、今の世とは思えない事態が進行している。感染症も行く末が見えない。嫌なことばかりである。なんでこんなに嫌なことばかりなのだろう。嫌なことがつきる世というのは、永遠に来ないのだろう。東日本大震災の復興というものも成し遂げられることは永遠になく、またどこかで別の厄災が起こって上書きされて忘れ去られるのみであ . . . 本文を読む

天空の虹彩

2022-04-27 12:09:47 | おかえりモネinspired
現実に幻日というものがあるというならきっと虹もこの世に存在するに違いないそして虹は天空に薄ぼんやりと色彩を映し見上げる者の瞳の中で光彩を放ついつか西の空に沈みかけた太陽の反対側の雨上がりの東の空の虹の向こうに飛んで行きたい青い鳥を追いかけて青い鳥はこの手をすり抜けて対岸の山の向こうに逃げていく幻日を背にして私は青い鳥を追いかける . . . 本文を読む

道化が笑う・道化が泣く2022

2022-04-27 12:03:16 | おかえりモネinspired
お天気雨雲の隙間から明るい日差しぱらぱらと落ちる雨粒道化が笑うひとびとの面前で精一杯バカなことを言うおどけ廻るわざと虚仮るひとびとは道化に踊らされ笑わされて語ることのできない記憶を語ることのできない感情を道化が怒る激しく憤るひとびとは道化に誘われて怒る語ることのできない怒りを露わにする怒っているうちに封印した奥底の記憶が奥底の感情が口をついて出てあたかも雲のように散り霧のように消えるかのように道化 . . . 本文を読む

東畑開人 心はどこに消えた? 文藝春秋

2022-04-06 16:13:29 | エッセイ
 臨床心理士、公認心理師にして、十文字学園大学准教授であるが、この大学は退職されたらしい。ただ、どこの大学ともかかわりがなくなるというわけでもなさそうだ。白金高輪カウンセリングルームを主宰なさっている。いつか、氏のカウンセリングというものを受けてみたいものだ。 東畑氏の著書は、2019年11月に読んだ『居るのはつらいよ ケアとセラピーについての覚書』(医学書院2019)以来となる。その時、私は「衝 . . . 本文を読む