同じ猪谷氏の近作であるが、『ギャラリーストーカー』とは違って、こちらはごく楽しく紹介できる。ただし、もちろん、課題は提起されている。 実は、私は、現役の気仙沼市の図書館長時代に、震災後の図書館建て替えにあたって、構想策定から設計段階まで事務局を担当したのだが、検討委員会の人選案から、議論を経て構想をまとめる際の進行、検討用資料作成、構想の文案作成などを行った。その際、猪谷さんの著書『つながる図書 . . . 本文を読む
猪谷千香さんは、ジャーナリスト、ライター、現在、弁護士ドットコムニュースの記者、と言っていいのだろうか。産経新聞文化部記者や、ハフポスト日本版のレポーターなど務められた。あ、そうそう、ツイッターで「文筆業」というのがしっくりくるとおっしゃっていたな。著書に『つながる図書館 コミュニティの核をめざす試み』(ちくま新書)、『町の未来をこの手でつくる 紫波町オガールプロジェクト』(幻冬舎)、『その情報 . . . 本文を読む
河北新報3月5日(日)朝刊、東北の文芸のページで、『宮城の現代詩』が紹介された。 冒頭に、大先輩の原田勇男さんの「ウクライナへ思いをはせ」る詩「一輪の草花をつまんで」を紹介。 そのあとに、〈なくなればいい/地上に引いた あらゆる線が〉と書く、及川良子(ながこ)さんの詩「願い」。 「被災詩人」が「12年でたどり着いた心模様を表わした」と評される、私千田基嗣の詩「封印を解く かのような」。 「母の死 . . . 本文を読む
畠山美由紀スタッフ@miyuquinhaのツイッターで、「大阪しぐれ」が、7インチシングルで発売と告知されていて、つまりアナログのレコードらしい。民謡クルセイダーズfeat.浜野謙太(トロンボーン&コーラス、在日ファンク)の「アラ見てたのね」が、Side A、そしてSide Bには畠山美由紀とLITTLE TEMPO(日本を代表するダブ・バンドらしい)による「大阪しぐれ」を収録ということ . . . 本文を読む
MOEという雑誌は初めて買ったが、白泉社か。山岸凉子の「日出処の天子」が載った「LALA」は、結婚した当時まで毎月購入していた。 今回は、もちろん、「谷川俊太郎の~」ということで買ってみた。 こうしてみると、絵を描かない絵本作家として、谷川俊太郎は、出版点数からいって有数の作家ということになるんじゃないか。図書館の本棚に、谷川の絵本はずいぶんと並んでいる。特集の冒頭のページにも、次のように記され . . . 本文を読む
小熊昭広さん編集の「回生」す号(通巻第48号2022.12.24発行)に、やまうちあつしさん編集の別冊付録「あめのちかいせい」がついている。 本誌の方で「霧笛」140号の紹介もあったり、ここでも紹介すべきところだが、今回は、別冊の方のみの紹介させていただく。 冒頭は回生連詩と銘打って「誰そ彼、解毒」。やまうちあつし、小熊昭広、前沢ひとみ、武田こうじ、金子忠政による連詩の試みである。 やまうち氏か . . . 本文を読む