ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

猪谷千香 小さなまちの奇跡の図書館 ちくまプリマー新書

2023-03-18 21:23:51 | エッセイ
 同じ猪谷氏の近作であるが、『ギャラリーストーカー』とは違って、こちらはごく楽しく紹介できる。ただし、もちろん、課題は提起されている。 実は、私は、現役の気仙沼市の図書館長時代に、震災後の図書館建て替えにあたって、構想策定から設計段階まで事務局を担当したのだが、検討委員会の人選案から、議論を経て構想をまとめる際の進行、検討用資料作成、構想の文案作成などを行った。その際、猪谷さんの著書『つながる図書 . . . 本文を読む

猪谷千香 ギャラリーストーカー 美術業界を蝕む女性差別と性被害 中央公論新社

2023-03-16 23:11:42 | エッセイ
 猪谷千香さんは、ジャーナリスト、ライター、現在、弁護士ドットコムニュースの記者、と言っていいのだろうか。産経新聞文化部記者や、ハフポスト日本版のレポーターなど務められた。あ、そうそう、ツイッターで「文筆業」というのがしっくりくるとおっしゃっていたな。著書に『つながる図書館 コミュニティの核をめざす試み』(ちくま新書)、『町の未来をこの手でつくる 紫波町オガールプロジェクト』(幻冬舎)、『その情報 . . . 本文を読む

宮城県詩人会『宮城の現代詩2022」を河北新報にて紹介

2023-03-06 21:47:02 | 気仙沼自由芸術派
 河北新報3月5日(日)朝刊、東北の文芸のページで、『宮城の現代詩』が紹介された。 冒頭に、大先輩の原田勇男さんの「ウクライナへ思いをはせ」る詩「一輪の草花をつまんで」を紹介。 そのあとに、〈なくなればいい/地上に引いた あらゆる線が〉と書く、及川良子(ながこ)さんの詩「願い」。 「被災詩人」が「12年でたどり着いた心模様を表わした」と評される、私千田基嗣の詩「封印を解く かのような」。 「母の死 . . . 本文を読む

畠山美由紀の「大阪しぐれ」 『都はるみを好きになった人』日本コロンビア から

2023-03-03 23:37:44 | エッセイ
 畠山美由紀スタッフ@miyuquinhaのツイッターで、「大阪しぐれ」が、7インチシングルで発売と告知されていて、つまりアナログのレコードらしい。民謡クルセイダーズfeat.浜野謙太(トロンボーン&コーラス、在日ファンク)の「アラ見てたのね」が、Side A、そしてSide Bには畠山美由紀とLITTLE TEMPO(日本を代表するダブ・バンドらしい)による「大阪しぐれ」を収録ということ . . . 本文を読む

MOE 月刊モエ7月号 巻頭特集谷川俊太郎の絵本 白泉社2022

2023-03-03 21:09:57 | エッセイ
 MOEという雑誌は初めて買ったが、白泉社か。山岸凉子の「日出処の天子」が載った「LALA」は、結婚した当時まで毎月購入していた。 今回は、もちろん、「谷川俊太郎の~」ということで買ってみた。 こうしてみると、絵を描かない絵本作家として、谷川俊太郎は、出版点数からいって有数の作家ということになるんじゃないか。図書館の本棚に、谷川の絵本はずいぶんと並んでいる。特集の冒頭のページにも、次のように記され . . . 本文を読む

詩誌回生す号 付録あめのちかいせい 快晴出版

2023-03-01 22:15:42 | エッセイ
 小熊昭広さん編集の「回生」す号(通巻第48号2022.12.24発行)に、やまうちあつしさん編集の別冊付録「あめのちかいせい」がついている。 本誌の方で「霧笛」140号の紹介もあったり、ここでも紹介すべきところだが、今回は、別冊の方のみの紹介させていただく。 冒頭は回生連詩と銘打って「誰そ彼、解毒」。やまうちあつし、小熊昭広、前沢ひとみ、武田こうじ、金子忠政による連詩の試みである。 やまうち氏か . . . 本文を読む