ちょっと考えてみる。思考実験と言ってもいい。まずは、まともな提案と思ってもらわなくていい。
製薬会社が、新薬開発を一切やめる。そうしたら、いったいどんなことになるか?
薬を一切使わないということではない。
これまで、使用されてきた、開発済みの医薬品は使ってよい。これから開発される新薬は、一切使わないことにするということである。
言ってみれば、すべての製薬会社がジェネリック医薬品の . . . 本文を読む
もとは、2005年に「〈想像〉のレッスン」の書名でNTT出版から刊行されたものの文庫化で、今年5月刊である。
鷲田氏は、現在、仙台メディアテークの館長で、折に触れ、一階の広い会場で対談なされたり、六階で開催される哲学カフェの後方の席でさりげなく耳を傾けておられたりする。そのすべてとはいかないが、仙台まで出かけて参加する機会を持ち続けている。と言いながら、しばらくお目にかかっていないな。
. . . 本文を読む
ライブラリー・リソース・ガイド第27号の特集は、情報学者長尾真(元国立公開図書館長、京大総長)の論考「情報学は哲学の最前線」を中心に据える。
今号の責任編集にあたる李明喜は、特集の「はじめに」で、以下のように書く。
「長尾氏は「情報学は哲学の最前線」を書くことによって、哲学へ回帰したわけではなく、ずっと哲学の最前線=情報学の最前線で思考し、創造し続けてきた。熱狂が続く . . . 本文を読む
滝川一廣は、精神科医で、大学教授、児童福祉、障害児教育、臨床心理学にも関わった経歴を持つ。
冒頭にこういうことが書いてある。
「(この本は)「児童精神医学」の網羅的な教科書や啓蒙的な解説書をめざす本ではない。日々の暮らしのなかで子どもたちと直接かかわる人たち――教員、保育士、看護師、心理士などをはじめ、さまざまな子どもにかかわる領域にある人びと、そしてもちろん親たち――にと . . . 本文を読む