ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

自治体学2024.3 vol.37-2 自治体学会誌 追悼大森彌先生

2024-06-27 21:44:48 | エッセイ
 大森彌先生も彼岸に渡られた。 昨年3月刊の『自治体学』vol.36-2の特集は、「追悼西尾勝先生・新藤宗幸先生」であった。冒頭の座談会には、大森彌先生も出席しておられた。 松下圭一、田村明、そして、西尾勝、新藤宗幸… 冒頭、岡崎昌之先生(法政大学名誉教授)も、同じことから書き起こされている。「ちょうど1年前の『自治体学』(36-2号)は、西尾勝先生、新藤宗幸先生の追悼特集号であった . . . 本文を読む

時代遅れのKY あるいは、優れたコピーライターの不在

2024-06-22 11:15:40 | エッセイ
 小池百合子のキャッチフレーズが、東京都大改革3.0とか、「もっと!世界で一番の都市 東京」だとか言っている。 3.0というのは、3期目ということだろうが、これはちょっと前に、コンピュータのソフトのバージョンから来て、よく使われた「なんとか2.0」というネーミングの使い回しであるが、一般的に言葉というのは、ちょっと前に流行ったのが一番ダサいということになっている。新たなバージョンで、またまた大きな . . . 本文を読む

原田勇男さんが、認知症患者の人生を詩に 河北新報2024.6.13にて

2024-06-13 11:51:25 | エッセイ
 今朝の河北新報社会面で、原田勇男さんの詩の取り組みが紹介されていた。 仙台市内の認知症専門病院「杜のホスピタル・あおば」を運営する医療法人が、「認知症は人生の価値を低下させない」という理念の下、「認知症患者の人生を聞き取り、詩にして展示する活動を続けている」という。「詩という芸術になることで本人の尊厳を守る」のだと。 認知症については、本人も、尊厳と希望を持って生き続けることが、充分に可能である . . . 本文を読む

森川すいめい編 オープンダイアローグの可能性をひらく N:ナラティブとケア第15号 遠見書房2024

2024-06-08 13:03:13 | エッセイ オープンダイアローグ
 この年1回刊の雑誌は、これで二冊目。第8号の、野村直樹・斎藤環編『オープンダイアローグの実践』以来である。なぜ、ナラティブについての雑誌がオープンダイアローグについての特集を組むのか。それは似たようなものだからである、と私は大雑把に言ってしまいたい。あんまり大雑把にすぎるけれども、あながち的を外してはいないはずだ。 たとえば、国重浩一氏が、この号所収の「ナラティブ・セラピーとオープンダイアローグ . . . 本文を読む