ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

本を並べる

2010-10-28 23:32:01 | ご挨拶
本を並べる あいうえお順に 本を並べ替える 著者名の 一音目では分けてあるが 二音目以降はばらばらの配置を 順番に 並べ替える 小説とエッセイが混在しているところから エッセイを抜き出して 別に並べる ごく単純な作業 結構な肉体労働 一冊二冊と動かす 二〇冊以上を まとめてはさんで手に持って 下の段から上の段に動かす 頭より高い段から 床面の段まで 抜き出す 動かす 並べる 抜き出す 動かす . . . 本文を読む
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お金は

2010-10-25 23:55:53 | ご挨拶
お金は神である 一神教の神である そうだ お金は糞である とも言われる お金というより 黄金か しかし となると 神は糞である とも言えることになる 糞もまたひとつの神である ことは 日本人としては 自明のこと あえて再発見するまでもない しかし お金も せいぜいが一つの神 というくらいだと程良い のだろうな . . . 本文を読む
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サーチライトが

2010-10-21 23:00:45 | ご挨拶
サーチライトが夜空を照らす 来たぞ来たぞ 入港したぞと知らせるように 凱旋するように 丘の木立の向こうの ここからは見えない 奥深い 細長い湾を サンマ船が 凱旋する 大漁だ 満船だ おいらの船がお通りだ と 無言で 声高らかに宣言するように 例年は この季節 毎晩のことだが 今年は 今夜初めて見かけた サーチライトが 曇り空の雲を照らして サンマ船が 港に入る 明日の朝一番に入札だ 水揚 . . . 本文を読む
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ご挨拶シリーズということで

2010-10-21 22:38:33 | Weblog
 しばらく「嫌いだ嫌いだ」シリーズで続けてきたが、途中から、あんまり「嫌い」なもの書くことなくなっていた。内容にそぐわないものになってきていた。  それで、新シリーズとして「ご挨拶」シリーズを始めようと思う。「ひと」に限らず、「もの、こと」に出会った時のご挨拶。  ふむ、このほうが、基本的に私の趣味に合うな。  でも、「嫌い…」も、最近の私には必要な経過だった。  ま、そういうことでよろしく。 . . . 本文を読む
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祭り

2010-10-16 22:29:05 | 嫌いだ嫌いだ
祭り だったらしい 秋祭り 収穫祭 村の鎮守のお祭り 二か所ほど とはいっても 参加した 見た わけではなく 通勤帰りに 外縁を通り過ぎただけ 提灯が吊ってあったり 祭りに向うひとびとを見かけたりしたが (ひとの波とまでは行かない) ぼくは 家路を急ぎ ひたすら日常の通勤路を 走らせただけ 車を止めて さて神社の境内をのぞいてみよう とも思わず ひたすら車を 走らせただけ 地域のことだし . . . 本文を読む
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ギターを鳴らし

2010-10-12 22:01:01 | 嫌いだ嫌いだ
ギターをぽろろんと鳴らし 何ごとの哀しみもないが (いやなにごとか哀しみはあるが) ぽろろんぽろろん ギターをじゃかじゃかと鳴らし 特別の歓びもないが (いやいかほどかの歓びはあるが) じゃかじゃかと  蒼い夏の夕暮れ  小路伝いに と歌い出す  麦に刺されながら  草踏みに行く と続ける  夢見ながらその冷たさを  足下に感じ  帽子のないこの頭  吹く風にさらし とギター弾き語る . . . 本文を読む
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大きな無意味・小さな意味

2010-10-11 23:22:13 | 嫌いだ嫌いだ
大きな無意味 小さな意味 ひとが 大きな無意味に打ちのめされても 小さな意味に癒される 小さな意味は小さな関係の環の中にある 小さな関係の環が小さな意味を生みだす 小さな関係が意味の破壊に使われると ひとの 居場所がなくなる 小さな関係は小さな意味を守り育む 守り育むよう大切にされなければならない 優しくあろう 関係を傷つけないように努めよう 環をつなげよう 環と環をつなげよう 環と環をつ . . . 本文を読む
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眠い日は

2010-10-10 21:35:43 | 嫌いだ嫌いだ
眠い日は 早く寝るのが一番 宿題や何かやるべきことがあるのであれば別 それも 明日に回せるなら回して 早く寝る 薬は飲んだか サプリは飲んだか ヨーグルトは食べたか 一通り 毎夜の習慣はこなして 読書中の本を抱え 眼鏡も(老眼鏡)忘れず 寝床へいそいそと 眠い日は 早く寝るのが一番 年相応に 体を休めて ああ 眠い!(あくび) . . . 本文を読む
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グリム童話集

2010-10-09 23:17:32 | エッセイ
  白水社から出ている「ベストセレクション初版グリム童話集」(1998年)を読んだ。四巻本の全集から、「初版でしか読めない話など三十六話を選び、翻訳したもの」とのこと。  河合隼雄か中沢新一あたりの本で、実は、かなり残酷、ということは読んでいたが、実際、そうだった。  「灰かぶり」(シンデレラ)では、義理の姉たちは、王子様の持ってきた金の靴に足が合わないと、かかとを削ったり、足のつま先を切り取った . . . 本文を読む
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これでいいのかもしれない

2010-10-09 00:18:53 | 嫌いだ嫌いだ
これでいいのかもしれない と男は言った これでいいのかもしれない とおまえは思う のだね と私は言った 男はしばらく無言で 無言の後 どうなんだろうね と答えた 人間は皆一番幸せになるように生きているんだ と男は言った そう思うよ そうかもしれないな と私は言った うん そうなんだと思うよ と男は言った 男は言いながら ポケットに手を突っ込み 私の周りを歩いた そして 私たちは し . . . 本文を読む
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テールランプが(推敲)

2010-10-07 22:09:12 | 寓話集まで
 昨夜の「テールランプが」を推敲して、「嫌いだ嫌いだ」シリーズでないほうのバージョンで載せるとすると、たとえば以下のようになる。哀しいという形容詞がなくなる。 テールランプが 橋を渡って右折 ヘッドライトが二台 少しの間をおいて直進 橋を渡ってくる 何ごとの不思議もない 夜の街を テールランプとヘッドライトが往来する  ま、どちらがいいかは、読者のお好み次第。  「嫌いだ嫌いだ」シリー . . . 本文を読む
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テールランプが

2010-10-06 23:05:20 | 嫌いだ嫌いだ
テールランプが 橋を渡って右折 ヘッドライトが二台並んで直進 橋を渡ってくる 何ごとの不思議もない 夜の街を テールランプとヘッドライトが往来する 何かもの哀しい のはなぜなんだろう . . . 本文を読む
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彼岸花

2010-10-05 22:05:06 | 嫌いだ嫌いだ
彼岸花が咲いている 十月ももう五日 彼岸の中日から 既に半月も過ぎている 家の周囲に あそこに五~六株 そこに五~六株 ここにも 濃い真っ赤な曼珠沙華 例年は ぴったりと 彼岸の中日に咲いている 今年は 半月も遅れ 暑かった夏の証しとして 今 咲き乱れている 仏様たちは 月遅れ盆から ひと月ほどで 秋の彼岸 春の彼岸は少し間を置くが あちらの世から こちらの世へと 行ったり来たり 忙しいこと . . . 本文を読む
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カレーと煎り卵

2010-10-04 22:28:18 | 嫌いだ嫌いだ
今日は妻が風邪ひいて 仕事休んで寝てたので 夕食は 夕べ妻が作った野菜カレーの残りと 冷蔵庫開けたら キュウリが半分あったので 薄く切って塩でもみ 卵を3個出して フライパンにごま油引き 煎り卵 味は塩ひとつまみのみ 後は袋に入った金時豆 息子と義母と食卓囲んで ふと気が向いて カレーにいり卵載せたら これがまた美味 やがて 妻が起きだしてきて ご飯が少ないので トースト焼いて それにカレー . . . 本文を読む
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理路と感情

2010-10-03 22:12:59 | 嫌いだ嫌いだ
理路は 空無に通じて終わる それに対して 感情は 果てがない 行き着く先は似ているが違う 理路は 直線のようにやせ細っていく 感情は 楽しい嬉しいばかりでなく 苦しかったり悲しかったりしても 豊饒に実る 生きるエネルギーを供給してくれる ただし 理路のない感情は形がない 表現できない 伝わらない コミュニケートできない 孤立する 感情のない理路は 居場所がない この世界に存在する場所がな . . . 本文を読む
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