ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

夕刻の光 改訂

2020-12-03 23:31:00 | 2015年4月以降の詩
夕刻高台の家の庭に立つ西の山なみから落ちた見えない夕陽の残影が稜線のかたちをくっきりと暗く象る川向かいの家々の北向きの窓と壁面が夕映えを反映してほの暗く浮かびあがる午睡から目覚めて映画のCGの背景のように芝居の書割のように実在の街が虚構のミニチュアに化す天然の光が光とも見えず壁面をかすかに照らし名残の光がまるでほの暗い白熱電球の照明のようにふと京都の金閣寺の向こうの山蔭からゴジラが現れると思った記 . . . 本文を読む
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石垣りん詩集 表札など 新装版 童話屋

2020-12-03 17:13:32 | エッセイ
 石垣りんは、1920年(大正9年)生まれだという。最初に読んだのは、どこでだったろう?国語の教科書だろうか?「シジミ」だとか、「表札」だとかは、確かに中学校だろうか、教科書で読んだ記憶がある。 現代詩文庫を、図書館で借りるかして読んでいる気もする。定かではないが、現代詩手帖だったり、どこかの雑誌で繰り返し目にしていることは間違いない。 高名な詩人である。 女流詩人、などという言い方は、昨今はしな . . . 本文を読む
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ホヤのアヒージョ

2020-11-25 20:58:11 | Weblog
スーパーで半額になっていたホヤで、アヒージョを作った。ニンニクもたっぷり。アヒージョは、ホヤに限る、と言いたい。得も言われぬ深い味わい。ほのかな甘みとクリーミーなコク。左上は北海道産の生の秋鮭の三枚おろしの半身。かなり大きかった。ムニエルにしてみた。上手く行った、と思う。こちらも美味であった。 . . . 本文を読む
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大きな心

2020-11-25 20:41:02 | 月刊ココア共和国 投稿詩
ミラーボールの輝く暗闇黒い天使がひそむ垂れ幕の影通りすがりにほのかな生き物の香りを投げかけてその大きな心で僕たちを包むダンスホールの大きなフロア仮面をつけた黒い口唇の女選好するかすかな生き物の匂いを投げかけて膨張する震える心で僕たちを包み込む白い魔法と黒い魔法天使と堕天使の永遠の物語腕の中にすっぽりと納まる肉体の小ささでその大きな心で深い愛を交わす甘い蜜の味快楽のハーモニー天使と堕天使の不朽のダン . . . 本文を読む
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精神看護 2020.11 斎藤環「ゼロから始めるオープンダイアローグ」 医学書院

2020-11-20 21:38:33 | エッセイ
 今号の特集は、「SNSの人、教えてください」ということだが、それはさて置き、齋藤環氏の連載「ゼロから始めるオープンダイアローグ」第2回目「「無意識」の協働作業」と、さきごろ読んだ昨年11月号の特集で取り上げられた琵琶湖病院でのオープンダイアローグの実践のレポート「突撃取材!!」を読みたくて購入したところである。 斎藤氏の連載は、オープンダイアローグとはどういうものなのか、氏が依拠してきたラカン派 . . . 本文を読む
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齋藤環 與那覇潤 心を病んだらいけないの? うつ病社会の処方箋 新潮選書

2020-11-15 21:30:39 | エッセイ
 齋藤環氏は、精神科医、オープンダイアローグの日本における紹介者で、このブログでは、このところ立て続けに登場している。 與那覇潤氏は、歴史学者、私として読むべき著者のひとり、と思っているが、実際に読んだのは、同じく歴史学者の東島誠氏との対談『日本の起源』(太田出版)のみであった。2013年に読んで、ブログに掲載している。 與那覇氏は。「まえがき」にこう書く。「ぼくと齋藤環さんとが、この本で提案した . . . 本文を読む
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水山の牡蛎

2020-11-12 21:08:34 | Weblog
 気仙沼の農協の直売場「菜菓好」で買い求めた水山養殖場の牡蛎で作った牡蛎汁とオリーブオイル煮。とても美味しい。雑味のないシンプルな、やさしい味。 気仙沼の農協直売所「菜菓好」に、少しだけ入荷する端物で、小さかったり、崩れていたりのものだが、かえって好む人もいるだろう。 水山養殖場は、森は海の恋人の畠山重篤氏の牡蛎養殖場。 オリーブオイル煮は、オリーブオイルと白ワインと唐辛子少々のみ。牡蛎汁は、牡蛎 . . . 本文を読む
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畠山重篤 牡蠣養殖100年 汽水の匂いに包まれて マガジンランド

2020-11-08 22:00:41 | エッセイ
 畠山重篤氏の新しい著作は、JF共水連(全国共済水産業協同組合)発行の隔月誌「漁協の共済」に2001年4月から2019年6月まで連載された110編のエッセイをまとめたものである。「森は海の恋人植樹祭」は、1989年(平成元年)の第1回以来、30回を超えて開催されている。平成に改元し13回目の開催を控えた時期に、このエッセイの連載開始、平成31年から令和元年となった節目の年の6月までのものをまとめた . . . 本文を読む
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精神看護 2019.11 琵琶湖病院で始まっているオープンダイアローグ 医学書院

2020-10-19 22:30:26 | エッセイ
 特集名を省略なしで言えば「琵琶湖病院で始まっているオープンダイアローグを取り入れた日常診療」、昨年の11月号、バックナンバーである。 琵琶湖病院の院長補佐で精神科医の村上純一氏を中心とした取り組みの紹介である。 まずは、第1節、村上氏による「琵琶湖病院がオープンダイアローグに開かれるまで」の報告。「かつて私は、精神医療には「強制的な処遇」「隔離」「長期入院」が不可欠だと認識していました。当事者の . . . 本文を読む
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松本敏治 自閉症は津軽弁を話さない 福村書店

2020-10-17 12:47:32 | エッセイ
 副題は、自閉スペクトラム症のことばの謎を読み解く。 著者は、1957年生まれ。特別支援教育士スーパーバイザーで、臨床発達心理士。弘前大学教育学部教授を退職されているとのこと。北海道大学で教育学の博士を取得されている。 「おわりに」から引いていく。「「自閉症の子どもって津軽弁しゃべんねっきゃ(話さないようねえ)」妻のこの一言で始まった研究は思わぬ展開を示すこととなりました。」(246ページ) この . . . 本文を読む
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中井久夫 こんなとき私はどうしてきたか 医学書院

2020-10-13 13:22:39 | エッセイ
 シリーズケアをひらくの1冊。2007年に第一刷を刊行、2018年で10刷を数える。中井久夫氏は1934年生まれ。 この本は「二〇〇五年六月~〇六年十月まで、兵庫県の有馬病院でおこなわれた「医師・看護師合同研修会」での講義内容をまとめたもの」とのこと。中井氏が70歳を超えて、神戸大学医学部教授を退いたあと、長い精神科医としての経験をもとに行った講話の記録である。「なによりも大切なのは「希望を処方す . . . 本文を読む
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白井聡 武器としての「資本論」 東洋経済新報社

2020-10-04 14:06:11 | エッセイ
 こないだあたり、若干、ネットを賑わせた白井聡氏である。思想史家、政治学者、京都精華大学講師とのこと。 このところ、ベルリンの壁崩壊、引き続くソヴィエト連邦の崩壊以降は、マルクス主義の評判は地に落ちたままであると言っていい。世は、主流派経済学の春である。自由主義、民主主義の価値観を共有する世界となった、みたいな話である。しかし、現今の世の中が、貧富の格差の増大があり、人並みの生活を維持するための激 . . . 本文を読む
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狐の嫁入り 月刊ココア共和国 10月号電子版掲載詩

2020-09-29 19:09:34 | 月刊ココア共和国 投稿詩
開港地の暗闇の斜面の細い坂道を行列が登っていく先頭の羽織袴の男が薄明るい提灯を下げてうつむいてだらだらと行列が続き白無垢の花嫁衣裳の花嫁が角隠し面を伏せて楚々と向かう開け放たれた屋敷へ周旋屋の誂えたほの暗い座敷へ行きは好い佳い帰りは怖い晴れた日に汽船の行き交う港を見下ろして軍船の帰港を寄港を待ちわびてもののふの道は死ぬことと心得て白無垢の花嫁衣裳の花嫁が角隠し耳隠し鼻隠し尖った口隠しひげ隠し尻尾を . . . 本文を読む
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戴冠式   

2020-09-29 15:45:41 | 月刊ココア共和国 投稿詩
太陽の王冠を外して仮面舞踏会のマスクを脱ぎ捨てて真実を撒き散らし生身の人間として中央に屹立つ言葉には依らず一度咳払いをして意図の存在を知らしめ影響はその都度3メートル四方に及びステップを踏みジャンプを跳ぶたびに移動し進行し痕跡を残し影響を拡げ流行を支配するしかしマスクの下には白塗りの顔真っ赤なまん丸い華笑われて笑われて笑われて素顔はどこにもない涙が一粒描かれて流れない涙乾いた涙乾涸びた涙固定された . . . 本文を読む
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精神看護 2020.9 斎藤環氏による読書会『開かれた対話と未来』その3 医学書院

2020-09-28 21:59:26 | エッセイ
 齋藤環氏のオープンダイアローグについての読書会の報告の3回目、最終回が、『精神看護』9月号に掲載されている。取り上げた書物は、齋藤氏監訳、ヤーコ・セイックラとトム・アーンキル著『開かれた対話と未来』(医学書院)である。(前2回の報告についても、すでにここで紹介している。) それとは別に、今号の特集は、「思春期のゲーム依存、ネット依存」であり、他の連載も含め、興味深い記事満載である。そのいちいちも . . . 本文を読む
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