ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

矢原隆行 リフレクティング―会話についての会話という方法 ナカニシヤ出版

2022-05-22 22:20:40 | エッセイ
 矢原隆行氏は、1968年生まれ、九州大学から大学院博士課程で、社会学を学んだらしい。現在は、熊本大学のHPによると、同大学院人文社会科学研究部の教授で、専攻は臨床社会学ということである。【臨床の知とリフレクティング】 臨床社会学とは何かについて、詳しいことは置くとして、中村雄二郎の臨床の知、河合隼雄の臨床心理学、鷲田清一の臨床哲学と、私が慣れ親しむ知の系譜に連なるものであることに間違いはないだろ . . . 本文を読む

中井久夫 治療文化論 精神医学的再構築の試み 岩波現代文庫

2022-05-11 16:33:33 | エッセイ
 この書物は、『治療文化論』と題され、副題は「精神医学的再構築の試み」である。 もともとは、『岩波講座 精神の科学』第8巻所収の「概説―文化精神医学と治療文化論」(1983年)が初出とのことで、再構築と言えば、リ=コンストラクションとかリ=ストラクションとか、ああ、そうそう、ほんとうは「脱=構築」(デ=コンストラクション)と言いたかったのではないだろうか。当時のニューアカブームに乗っかって、と言う . . . 本文を読む

霧笛139号掲載詩

2022-04-29 10:37:29 | 詩誌霧笛137号(2021)以降
天空の虹彩 - 湾現実に幻日というものがあるというならきっと虹もこの世に存在するに違いないそして虹は天空に薄ぼんやりと色彩を映し見上げる者の瞳の中で光彩を放ついつか西の空に沈みか...goo blog 道化が笑う・道化が泣く2022 - 湾お天気雨雲の隙間から明るい日差しぱらぱらと落ちる雨粒道化が笑うひとびとの面前で精一杯バカなことを言うおどけ廻るわざと虚仮るひとびとは道化に踊らされ笑わ . . . 本文を読む

熊本吉雄、西城健一の短歌が河北歌壇に ー霧笛139号から

2022-04-29 10:00:16 | 霧笛編集後記
 河北新報に毎週日曜日掲載、河北歌壇の良き読者ではないが、気仙沼の人の作品だけは確認している。その中でも特に同人の熊本吉雄さん、西城健一さん。 熊本さんは、このところ立て続けに、歌壇欄冒頭の秀作三点のうちに取り上げられた。 2・6、花山多佳子選第2席、「卒寿なる母は箒を杖にして遅参の息子に雪掻き指示す」 花山氏の評は「卒寿の母の矍鑠(かくしゃく)とした姿がユーモラスだ」と。 2・13は、佐藤通雅選 . . . 本文を読む

霧笛139号 編集後記

2022-04-27 12:24:18 | 霧笛編集後記
〈編集後記〉◆3月の半ば過ぎて、大きな地震があって、雪が降っている。嫌なことだ。東ヨーロッパでは、今の世とは思えない事態が進行している。感染症も行く末が見えない。嫌なことばかりである。なんでこんなに嫌なことばかりなのだろう。嫌なことがつきる世というのは、永遠に来ないのだろう。東日本大震災の復興というものも成し遂げられることは永遠になく、またどこかで別の厄災が起こって上書きされて忘れ去られるのみであ . . . 本文を読む

天空の虹彩

2022-04-27 12:09:47 | おかえりモネinspired
現実に幻日というものがあるというならきっと虹もこの世に存在するに違いないそして虹は天空に薄ぼんやりと色彩を映し見上げる者の瞳の中で光彩を放ついつか西の空に沈みかけた太陽の反対側の雨上がりの東の空の虹の向こうに飛んで行きたい青い鳥を追いかけて青い鳥はこの手をすり抜けて対岸の山の向こうに逃げていく幻日を背にして私は青い鳥を追いかける . . . 本文を読む

道化が笑う・道化が泣く2022

2022-04-27 12:03:16 | おかえりモネinspired
お天気雨雲の隙間から明るい日差しぱらぱらと落ちる雨粒道化が笑うひとびとの面前で精一杯バカなことを言うおどけ廻るわざと虚仮るひとびとは道化に踊らされ笑わされて語ることのできない記憶を語ることのできない感情を道化が怒る激しく憤るひとびとは道化に誘われて怒る語ることのできない怒りを露わにする怒っているうちに封印した奥底の記憶が奥底の感情が口をついて出てあたかも雲のように散り霧のように消えるかのように道化 . . . 本文を読む

東畑開人 心はどこに消えた? 文藝春秋

2022-04-06 16:13:29 | エッセイ
 臨床心理士、公認心理師にして、十文字学園大学准教授であるが、この大学は退職されたらしい。ただ、どこの大学ともかかわりがなくなるというわけでもなさそうだ。白金高輪カウンセリングルームを主宰なさっている。いつか、氏のカウンセリングというものを受けてみたいものだ。 東畑氏の著書は、2019年11月に読んだ『居るのはつらいよ ケアとセラピーについての覚書』(医学書院2019)以来となる。その時、私は「衝 . . . 本文を読む

春日武彦 あなたの隣の精神疾患 集英社インターナショナル新書 後編 二つのエピソード

2022-03-30 20:39:59 | エッセイ
 (承前)このあたりで、引用は充分かもしれないが、あえて、もう二つ、エピソードを引いておきたい。【ふたつのエピソード1 同級生のT君とその母親のこと】 ひとつは、終章「治ることと元に戻ること」から。 春日氏が医者になってから、小学校の同級生であったT君に病院の中庭でばったり会ったことがあるという。「彼は統合失調症の患者として通院しており、付き添っていた彼の母親(とても教育熱心な人だった)が白衣を着 . . . 本文を読む

春日武彦 あなたの隣の精神疾患 集英社インターナショナル新書  前編

2022-03-29 12:35:49 | エッセイ
 春日武彦氏は、精神科医にして作家だという。ずいぶんと多数の著作をものされているようだ。1951年生まれ。ちょうど70歳に到達されている。 「はじめに」に以下のようなことが記される。「精神科の診断は、精神疾患の分類体系をもとに行われる。…人は心を病むにしても「前代未聞のユニークな病み方」をすることなどない。少なくとも精神科医からすれば「いかにも」な病み方をするのであり、その「いかにも . . . 本文を読む

気仙沼法人会女性部で、詩の朗読

2022-03-16 18:29:01 | Weblog
 本日、気仙沼プラザホテルにて、気仙沼法人会女性会の交流演奏会が開催され、「海を巡って」と題して、詩の朗読を行いました。千田基嗣+千田真紀として。 企画は、女性部会長の石川尚美さんで、自らシャンソンの歌唱、アコーディオンが、アルチュール千田、詩の朗読が私たち。アルチュール千田氏は、私たちの朗読のバックでも演奏してくれました。 (なお、石巻からやってきたアルチュール千田氏は、同姓ですが、私と親戚関係 . . . 本文を読む

中沢新一 アースダイバー神社編 講談社

2022-02-28 21:19:14 | エッセイ
 中沢新一とは何者か。 大学教授とか、大学の研究所長を歴任しているが、どうも普通の意味での学者という枠には収まっていない。多数の著作をものした著述家、であろうか。 思想家、というと、いちばんしっくり来る肩書だろうか。 いっそ、文学者、と呼ぶべきかもしれない。 『チベットのモーツァルト』以来、このブログを始める前から、ずいぶんと多くの著作を読んできた。『カイエ・ソバージュ』のシリーズとか、『バルセロ . . . 本文を読む

霧笛 絵と詩の展覧会 kネットにて

2022-02-24 19:51:17 | Weblog
霧笛 絵と詩の展覧会 kネットにて . . . 本文を読む

気仙沼市民文化祭 霧笛の会 絵と詩の展覧会 今朝の三陸新報で紹介

2022-02-20 09:07:40 | Weblog
2月20日の三陸新報に、紹介いただきました。「霧笛の会は…会員13人の詩を…掲示した。市内の書家とコラボレーションしたり、絵の上に詩を載せたりと、工夫を凝らした力作が並ぶ。…「霧笛」のバックナンバー、同誌の表紙を飾った小田亜希子さんのイラストなどもある。」 霧笛のバックナンバーは、ご希望の方に無料で配布しています。 会場でお待ちしています。どうぞご覧くださ . . . 本文を読む

気仙沼市民文化祭 霧笛の会 絵と詩の展覧会 19日(土)

2022-02-19 12:59:33 | Weblog
 小田亜希子さんの表紙原画と茂木絢水さんの書。 霧笛の会のメンバーと、気仙沼市内の新進気鋭のクリエイターとのコラボの側面もあります。 1枚目写真の右側、水上洋甫くんのコーナーは、”ひらの”さん、”永住フラム”さんとのコラボとのこと。市内のクリエーターではないが、彼の活動の中での親交から実現したものという。 . . . 本文を読む