ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

詩誌霧笛137号掲載詩

2021-08-31 13:42:56 | 詩誌霧笛137号(2021)以降
故郷 霧笛137号 - 湾色々な空 改 霧笛137号 - 湾地球は発熱している 改 霧笛137号 - 湾※詩誌霧笛137号 気仙沼市宮脇書店にて発売中。 . . . 本文を読む

地球は発熱している 改 霧笛137号

2021-08-31 13:36:28 | 2015年4月以降の詩
地球は発熱している資源が活用され採取され採掘され開発され搾取され生産され消費され激しく掘り出し踊り続け激しくばら撒き踊り続け排出され廃棄され酷使され蝕まれ平熱を超えて放っておけば病原体をまき散らし死に至る病となって不可逆の閾を超えて瀕死の白く美しい鷺のように横たわり息絶える . . . 本文を読む

詩誌霧笛 第137号 編集後記

2021-08-26 12:36:18 | 霧笛編集後記
〈編集後記〉◆さて、おかえりモネとオリンピックとコロナ・ウィルスの三題噺か。コロナ騒ぎがなければ、今頃気仙沼は晴れ晴れと、浮かれっぱなしの夏,喧噪の夏を迎え、観光客で溢れ返っていたはず。三陸道のベイブリッジも、震災後に再開した海水浴場も、内湾周辺も、8月後半に設定したみなとまつりの頃まで途切れることなく賑わっていただろう。ウィルスは、祭りのムードに冷や水を浴びせ、アンチ祝祭の役割を果たした。あ、コ . . . 本文を読む

月刊社会教育2021.7月号 特集「復興」の担い手の思想と学習 旬報社

2021-08-26 10:58:33 | エッセイ
 この雑誌ははじめて読ませていただいた。フェイスブックで、気仙沼、南三陸町の方々が執筆されているとの情報で、さっそく買い求めた。【本吉町に学べ、「社会教育」=「地方自治の学校」】 さて、「社会教育」といえば、私自身、市役所在職当時は、最初と最後が図書館勤務で、社会教育畑とはなるところである。最後の7年間のうち、1年間のみの気仙沼図書館長職をのぞいては、本吉図書館長を仰せつかっていたが、閉架書庫に数 . . . 本文を読む

赤い字2021

2021-08-20 21:54:56 | 2015年4月以降の詩
赤い字がある濃紺の字もある緑だとか茶色だとかピンクや水色や灰色空色の文字の向こうに青空が透けて見える漆黒の文字の向こうに暗い夜の闇が透けて見えるめらめらと燃える木の幹の炎の向こうに真っ赤な火という文字が現れたりする赤い文字が燃えて爛熟したりする剥れ落ちたりする滴り落ちたりする堕ちると書いたりする倒れて息絶えたりする※2013年の詩を書き直してみた。赤い字 - 湾 . . . 本文を読む

精神医療の最前線―コロナ時代の心のゆくえ 現代思想2021.2月号 青土社

2021-08-17 22:25:16 | エッセイ オープンダイアローグ
 冒頭は、精神科医・齋藤環氏と臨床心理士・東畑開人氏の対談「セルフケア時代の精神医療と臨床心理」。というか、それを読みたくて、久しぶりに『現代思想』を買った。前回は、2014年5月号、特集は「精神医療のリアル」。そうか、そこで、斉藤環氏の紹介するオープンダイアローグ(以下、OD)に出会ったのだった。もはや7年前のことだ。 今回の対談で、私が最も重要と思うのは、おふたりの下記の発言である。斉藤氏が、 . . . 本文を読む

「自由の刑に処せられている」、「実存は本質に先立つ」か。肉体の不自由さを描いた小説、なのかもしれない。人間は簡単に死んでしまう。

2021-08-14 11:04:47 | エッセイ
 サルトル作 海老坂武・澤田直訳 自由への道 5、6 岩波文庫 第4分冊は、去年2019年7月に、このブログにアップしているから、ほぼ1年かかったことになる。少しづつ読み進めたわけではなく、しばらく間を置いてから第5、第6と手に取ったというこ......>続きを読む . . . 本文を読む

なかがわちひろ すてきなひとりぼっち のら書店

2021-08-05 12:01:02 | エッセイ
 地元三陸新報7月23日付けに「気仙沼図書館の夏休み拡大版おすすめ本」ということで掲載されているなかに、なかがわちひろさんの新作『すてきなひとりぼっち』も紹介されていた。今年、2021年5月30日刊である。 なかがわちひろさんは、このブログで、『天使のかいかた』、『おまじないつかい』の2冊を紹介している。 今回は、小学校低学年と思われるめがねの男の子、一平くんが主人公。 さて、どこからどう紹介しよ . . . 本文を読む