みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『山本耳かき店』読みました。

2018-01-10 16:00:00 | 漫画
2010年:小学館刊。 著者:安倍夜郎。 アマゾンで中古をポチリ。
漫画ファンにとって、安倍夜郎氏といえば何といってもあの『深夜食堂』が
一番にあげられれるでしょう。
テレビドラマや映画化もされているので、特別に漫画ファンではない人でも
知っている作品かもしれません。
自分の場合も安倍夜郎氏の代表作といえば、やはりこの『深夜食堂』ですね。


久々に『山本耳かき店』を読みました。

ただ彼のデビュー作品となると、この『山本耳かき店』ということになります。
もうずいぶん以前の話になりますが、ビッグコミックO誌で初めて本作を目にした時は
独特の個性、その鮮烈さに接して、軽いショックさえ受けたのを憶えています。
ただ自分はその頃から漫画週刊誌を定期的に購読するようなことはなくなっていきました。
なので第一作以降どうなっているのかは全く知らないままで時間が推移していました。
あれからも作品はポツリポツリとながら描き続けられていたこと、
一冊の単行本として出されていたことなど今回初めて知りました。

それで久しぶりに読んでみました。第一作は、いま読んでも可なり高水準な作品と思いました。
しかし話数を重ねるにつれ、徐々に<普通の漫画>水準にパワーダウンしていると感じます。
言ってみればあの『深夜食堂』の水準なんですね。もちろん『深夜食堂』は大好きだし
(単行本を全巻もっているくらいです)否定的な意味でもないんですけど、
第一作のような”独特に不思議な世界”をみせてくれた高いレベルには届かず、
言わばありふれた世間話レベルだなと感じてしまいました。
ちょっとした良い話、ストーリーというか。
特別な傑作をパワーダウンせずに出し続けることを期待されても、そうそう出来ることでもない
でしょうから、ある意味仕方ないんですが、やはりちょっぴり残念でしたね。
『山本耳かき店』=2004年~2010年、ビッグコミックオリジナル誌に掲載。

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