みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

「小さな赤い花」観ました。

2015-09-22 18:00:00 | アジア映画
2006年:中国・イタリア。 監督:張元(チャン・ユァン)。 WOWOWからの録画。
「小さな赤い花」というタイトルから、何かしらフンワリした抒情的なイメージを
抱きましたが....全然ちがいました(^^;
言ってみれば、「中国版人生道場:幼稚園編」とでもいうような印象を受けました。
そしてこの映画の子どもたちはズバリ”ガキ”と言っちゃった方が近いんじゃないかと(^^;

 
なかなか厳しい李先生。              内弁慶な槍槍。ロクに挨拶もできない。

親の事情で全寮制の幼稚園に入った方槍槍。初めのうちはロクに口もきけないほど緊張。
しかし中国の教育方針というものは子どもたちにとってはなかなか厳しいようです。
すべてが規律によって指導され、熱意の無い者・落ちこぼれる者を許容しない雰囲気が
感じられます。

 
就寝前のお尻拭き。                夢の中では堂々とおしっこ。

毎晩の就寝前には子どもたちのお尻を拭く先生たち。これって排便をしても拭いたり
していないからなのか? 
衛生観念が有るのか無いのか良く解らない(^^;
夢の中で、堂々とおしっこをする槍槍。これは現実には「おねしょしている」。


中国特有の長い溝状の便所。他人と一列になっての排便。日本人にはちょっと難しいかも。

 
みんなの成績が毎日発表される。最高が花5つ。    皆の前で出来るまで着替えをさせられる。

教室には毎日の生活の様子を赤い花の数で表す評価板がある。
この映画のタイトルの由来と思うが....
この場合の赤い花は”美しいもの”というよりも、競争心を煽り子どもたちを
都合よく指導してゆくための道具になっていて、ちょっと怖いです。

もともと甘えん坊だった槍槍はいつまでも朝の着替えを自力では出来ない。
そこで李先生はみんなの見ている中で槍槍に「出来るようになるまでは許しません」と
自力での着替えを命じる。
これはちょっとひどいですね。いわば「晒し者」です。もはや指導とは言えないのでは。
しかしこれが中国式教育ということなんでしょうか。

時間が経ち少しづつ周囲に馴染んでくるにつれて、ワガママも出はじめる槍槍。
順当にロクでもない餓鬼に成長してゆきます(^^;
ま、良く言えば自立心の芽生えとでも言いますか。

中国の現代作家、王朔氏の半自伝的小説「看上去很美」を原作としています。
イメージだけの我流の翻訳ですが、
昔のできごとは美しい、だが二度と戻らない....とでもいった意味なのでしょうか?
すいません、中国語は全くダメなんですが(^^;

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