みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『イシュタルの娘』 読みました。

2018-01-25 17:00:00 | 漫画
2000年~2017年:小学館刊。 著者:大和和紀。
10巻までを古本で求め、以降は新刊が出るたびに1巻ごとにネット購入。
なのでラストに辿りつくまでに結構な時間が経ってしまいました。
それって割とイライラするんですよね。
出来れば全巻揃えで古本をポチれれば一番ラクなんですが。
それはともかく16巻で完結してホッとしました。


『イシュタルの娘』第一巻。全16巻の長丁場なのにヒロインはほとんどトシをとりません(^^;
 
小野於通(おのの・おつう)といえば、それなりに知られた人物ではあるものの、
歴史上の超有名人というわけでもなく、無位無官の、言ってみればのタダの一般人。
なので、まとまった形の記録は残っておらず、そのため一時期は実在した人物かどうかの疑念も
持たれていました。
ただ書画を始めとして和歌の創作にも優れた業績が知られており、広い審美眼を具えた女性としての
足跡が断片的に残っているのみ。
その才能が多岐にわたるため、実は複数の人物を繋ぎ合わせた存在ではないかとの説も。
近年その実在がようやく裏付けられたようですが、その人物像には、依然ナゾの部分が
残っているようです。
本作は大和和紀(漫画家)さんが、断片的な史実に大いなる創作を加え紡いだ大河歴史漫画。
読んでいてこれって事実はどうなのよ?と思う場面は多々あるものの、
読み物としては大変面白く描けているので、まあいいかな?と思いました。
それにしても信長~秀吉~家康三代の天下人に親しく仕えたというのは盛りすぎかな?(^^;

個人的に注意を引いたのは、三代将軍・徳川家光の乳母=春日局の部分でした。
かつて池田理代子さんの歴史漫画、『春日局』全三冊(文庫本)を読んでいたので、比較してみて
同じ人物でも描く人によって、かなりの違いが見受けられるのだなあと面白かったです。

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