著者=大和和紀さん。 '79~'93の期間、講談社/月刊「mimi」に連載。
分厚い文庫本×全7巻はボリューム満点。読み終わるのに半月ほどかかりました(^^;
原典の「源氏物語」は、古典の名作として代表的な存在ですが、本当に一般に
広く読まれているかとなると、かなり疑問だと思います。
①理解のためには古典に対する素養を相応に必要とすること。
②現代の文章とは違い、かなり表現が曖昧。本当の理解に至るまでには
じっくりと時間をかけて作品に向かい合う読書の姿勢が必要。
③個人的に古文の知識も素質も絶無のため、本作のような漫画という
解りやすいカタチでしか入っていけない(^^;
そういう意味で「あさきゆめみし」は本当に有難い存在です。

図書館からお借りしました。最終の第7巻。
読む前は、光るナントカいう男のお気楽な浮気日記....とか想像していました。
まあ一面当たっていなくもないのですが(^^;
社会的な地位、大きな財力、そして当時の社会常識などなど、現代の感覚を
一律に当てはめるわけにも行かないのかな、と言う気がしてきました。
逆に現代の感覚に通じる部分も感じました。
財力・地位に応じて何人もの女性と結ばれても、当時はべつだん罪ではない。
とはいうものの、やはり女性の心の中には穏やかならざるものが渦巻いていたようですし。
社会の仕組みがどうあろうと人の心の中はそうは変わらないように思います。
一番の白眉の部分は、紫の上に死なれた時の光るの君の嘆きようの深さですね。
彼がもう若くはなく、自らもまた老いの身になってしまっているということが
大きく効いていると思う。
正に自分の人生が終ったというサインなわけです。
このときに若い時に散々浮名を流した華やかな過去が哀しい現在と対比して
思い出されてくるのは、どうやら原作者=紫式部の始めからの狙いのようです。
より一層悲しみを深く感じさせるための演出ですね(^^;
大和和紀さんの漫画作品、他にも読んでみたくなりました。
分厚い文庫本×全7巻はボリューム満点。読み終わるのに半月ほどかかりました(^^;
原典の「源氏物語」は、古典の名作として代表的な存在ですが、本当に一般に
広く読まれているかとなると、かなり疑問だと思います。
①理解のためには古典に対する素養を相応に必要とすること。
②現代の文章とは違い、かなり表現が曖昧。本当の理解に至るまでには
じっくりと時間をかけて作品に向かい合う読書の姿勢が必要。
③個人的に古文の知識も素質も絶無のため、本作のような漫画という
解りやすいカタチでしか入っていけない(^^;
そういう意味で「あさきゆめみし」は本当に有難い存在です。

図書館からお借りしました。最終の第7巻。
読む前は、光るナントカいう男のお気楽な浮気日記....とか想像していました。
まあ一面当たっていなくもないのですが(^^;
社会的な地位、大きな財力、そして当時の社会常識などなど、現代の感覚を
一律に当てはめるわけにも行かないのかな、と言う気がしてきました。
逆に現代の感覚に通じる部分も感じました。
財力・地位に応じて何人もの女性と結ばれても、当時はべつだん罪ではない。
とはいうものの、やはり女性の心の中には穏やかならざるものが渦巻いていたようですし。
社会の仕組みがどうあろうと人の心の中はそうは変わらないように思います。
一番の白眉の部分は、紫の上に死なれた時の光るの君の嘆きようの深さですね。
彼がもう若くはなく、自らもまた老いの身になってしまっているということが
大きく効いていると思う。
正に自分の人生が終ったというサインなわけです。
このときに若い時に散々浮名を流した華やかな過去が哀しい現在と対比して
思い出されてくるのは、どうやら原作者=紫式部の始めからの狙いのようです。
より一層悲しみを深く感じさせるための演出ですね(^^;
大和和紀さんの漫画作品、他にも読んでみたくなりました。
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