
なんとなく昨日の続きですが、ハワイの海の王者である鮫は、神話のなかでもとてつもなく大きな存在感を放っていますよね。
真珠湾を守る鮫の女神カアフパハウなど鮫の神の話はたくさんありますし、人間の女性と鮫の神の間に生まれた半神の物語も多々。たとえばハワイ島ワイピオ渓谷にも、鮫に変化(へんげ)して村人を襲う男の話が伝わっています。
また鮫の神は海の神ともみなされているので、人間に怒って津波を引き起こした鮫の神の物語も。「鮫の神話を列挙せよ」な~んていう宿題が出たなら、10や20は書き出せる気がします(笑)。
ちなみに、以下はハワイ州観光局のアロハプログラム中、「タトゥーの伝統」で書いた一文です。
「守護としてのタトゥーの代表的な例では、その一族のアウマクア(先祖神)のタトゥーがあげられます。鮫をアウマクアとして崇める一家が鮫の歯を示す三角形の列を入れていたり、ユニークなものでは足首に点線を入れていた女性の話も。ビショップ博物館の考古学者だったケネス・エモリー博士によると、それはアウマクアである鮫に間違えて足首を噛まれた女性にちなんだモチーフだそう。鮫が『足首に噛んだ跡が残ったから他の人間と区別がつく。もう間違えまい』と女性に告げた…という逸話から生まれた守護のタトゥーとのことです」
…ああ、鮫の神話について書いていると止まらなくなります! コワイけれど何だか気になる、ハワイの鮫の逸話。(しつこいけれど)またご紹介させてくださいネ。あ、冒頭の写真は、ビショップ博物館のハワイアンホールでございます。