日本でも夏休みがスタートし、まさに夏本番ですね! 故郷、横浜の夏の風物詩? アロハ・ヨコハマもこの週末に開かれたよう…。そして北海道でも大掛かりなハワイ・イベントがあったりと、日本全国でハワイアンなイベント真っ盛りですね。
ああ、行きたい! 日本の夏のハワイ関連イベントに、ぜひ行ってみたい。…日本から入ってくるこういったイベントのニュースを見るたび、ハワイにいながら、ものすごく行ってみたくなるのです。なぜなら、そういったハワイアンなイベントにはハワイの人々もたくさん出かけているようですし…。ミュージシャンとかフラ関係者とか。知り合いのカメラマンやラジオ関係者も行っているしィ。ああ、私も仕事で! 日本に行ってみたいなああああ。
なんて私的な発言はこの辺にして、と。今日は、とあるオアフ島のヘイアウ(古代ハワイの神殿)にまつわる、ちょっと不思議なお話をシェアさせてくださいね。
真珠湾を見下ろすアイエアの丘にあるヘイアウといえば。そう、癒しのヘイアウとして日本の皆さんにも知られる、ケアイヴァ・ヘイアウ。17世紀の昔からこの地に存在し、薬草治療を専門とするカフナ(祈祷師)がこのヘイアウに住み病人の治療にあたったほか、弟子のトレーニングも行う、いわゆる医学校のような場所だったヘイアウです。
ケアイヴァ・ヘイアウは、戦いの神に捧げられた、人間の生贄も捧げられたようなおどろおどろしいヘイアウとは違いますから、パワースポット流行りの今、訪れる日本の方々も多いよう。私の知人(正確にはそのまた知人)はハワイ在住の日本人なのですが。彼女もこうして、何気ない気持ちでケアイヴァ・ヘイアウを訪れ、ちょっと怖い経験をしてしまいました。
ハワイのヘイアウは一般に石作りですから、このケアイヴァ・ヘイアウでも、あちこちに石が積み上げられています。昔のまま自然に積み上げられた箇所もあれば、お供え式に石が積み上げられている場所もあったよう。日本では(賽の河原風?)にそうして石を積み上げたりしますし、ハワイでは、石を聖なる植物とされるティーリーフで包んでお供えにしたりしますからね。
と、その女性がヘイアウの一角に佇んでいると。目の前で、積み上げられていた石の一つが、コロンと落ちてしまったそうです。心優しい女性は、目の前で落ちた石を元の位置に戻してあげたのですって。ところがまた落ちてきたので、再び石を戻しました。ただそれだけ。
その後女性は何事もなく家に帰ったのですが、その夜、ヘイアウに同行した友人から、慌てて電話がかかってきました。
その友人は聞きました。「あなたの右手、大丈夫? なんともなってない?」。女性は自分の右手を見ましたが、もちろん何の異常もありません。訝しがる女性に友人が伝えたのは、なんとも妙な話なのでした。友人は問題のヘイアウで何枚か写真を撮ったのですが…。そのうちの1枚に、女性もばっちり写っていました。しかも女性の右手が、ボクシングのグローブ並みに、大きく腫れ上がっていたというのです! で、その友人が、心配してすぐ女性に連絡をくれたのでした。
くだんの女性のご主人はハワイ生まれで、信心深い男性だったよう。さっそく知り合いのカフナに来てもらったのですが、カフナは女性を見るなり言いました。「ヘイアウから霊を連れて帰ってきたね」。カフナが説明するには、ヘイアウにいた霊はその女性に惹かれ、そのため女性に向かってコロン、と石を転がしたんだそうです。優しい女性はそれを、元の位置に戻してあげたんですよね。そう、写真で腫れ上がって見えていた右手で、2回…。
その淋しい?霊がそのまま女性についてきてしまったわけですが、カフナの御払いを受けて、女性から去っていったそうです。良かった~。途中でカフナが、まだあそこからこちらを見ているよ、と隣のビルの屋上を指差したそうですが、その女性にもご主人にも、怪しげな影は全く見えなかったとか。この場合、見えなくて幸い…のような気がします(見えても困りますよね?)。
それにしても、なぜ女性の右手が腫れ上がってしまったのか。それについては明確な説明もないのですが、私が思うには、彼女は右手で霊とコミュニケーションしたというか。霊の転がした石を取り、元に戻したその右手が、何か霊的に反応してしまったのでしょうか? …もちろん、真相はわかりません。その霊に聞いてみないことには…。
俗に言う清らかなヘイアウ、癒しのヘイアウも、ヘイアウはヘイアウ。こんな話を聞くたび、ヘイアウにはやはり、用事がなければあまり出かけたくないな…と思ってしまう私です。ケアイヴァ・ヘイアウについては、1冊目の「ミステリアスハワイ」でも詳しく触れています。よかったらご覧になってみてくださいネ。