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森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

癒しのケアイヴァ・ヘイアウでの怪現象

2012年07月29日 | 不思議譚



日本でも夏休みがスタートし、まさに夏本番ですね! 故郷、横浜の夏の風物詩? アロハ・ヨコハマもこの週末に開かれたよう…。そして北海道でも大掛かりなハワイ・イベントがあったりと、日本全国でハワイアンなイベント真っ盛りですね。

ああ、行きたい! 日本の夏のハワイ関連イベントに、ぜひ行ってみたい。…日本から入ってくるこういったイベントのニュースを見るたび、ハワイにいながら、ものすごく行ってみたくなるのです。なぜなら、そういったハワイアンなイベントにはハワイの人々もたくさん出かけているようですし…。ミュージシャンとかフラ関係者とか。知り合いのカメラマンやラジオ関係者も行っているしィ。ああ、私も仕事で! 日本に行ってみたいなああああ。

なんて私的な発言はこの辺にして、と。今日は、とあるオアフ島のヘイアウ(古代ハワイの神殿)にまつわる、ちょっと不思議なお話をシェアさせてくださいね。

真珠湾を見下ろすアイエアの丘にあるヘイアウといえば。そう、癒しのヘイアウとして日本の皆さんにも知られる、ケアイヴァ・ヘイアウ。17世紀の昔からこの地に存在し、薬草治療を専門とするカフナ(祈祷師)がこのヘイアウに住み病人の治療にあたったほか、弟子のトレーニングも行う、いわゆる医学校のような場所だったヘイアウです。

ケアイヴァ・ヘイアウは、戦いの神に捧げられた、人間の生贄も捧げられたようなおどろおどろしいヘイアウとは違いますから、パワースポット流行りの今、訪れる日本の方々も多いよう。私の知人(正確にはそのまた知人)はハワイ在住の日本人なのですが。彼女もこうして、何気ない気持ちでケアイヴァ・ヘイアウを訪れ、ちょっと怖い経験をしてしまいました。

ハワイのヘイアウは一般に石作りですから、このケアイヴァ・ヘイアウでも、あちこちに石が積み上げられています。昔のまま自然に積み上げられた箇所もあれば、お供え式に石が積み上げられている場所もあったよう。日本では(賽の河原風?)にそうして石を積み上げたりしますし、ハワイでは、石を聖なる植物とされるティーリーフで包んでお供えにしたりしますからね。

と、その女性がヘイアウの一角に佇んでいると。目の前で、積み上げられていた石の一つが、コロンと落ちてしまったそうです。心優しい女性は、目の前で落ちた石を元の位置に戻してあげたのですって。ところがまた落ちてきたので、再び石を戻しました。ただそれだけ。

その後女性は何事もなく家に帰ったのですが、その夜、ヘイアウに同行した友人から、慌てて電話がかかってきました。

その友人は聞きました。「あなたの右手、大丈夫? なんともなってない?」。女性は自分の右手を見ましたが、もちろん何の異常もありません。訝しがる女性に友人が伝えたのは、なんとも妙な話なのでした。友人は問題のヘイアウで何枚か写真を撮ったのですが…。そのうちの1枚に、女性もばっちり写っていました。しかも女性の右手が、ボクシングのグローブ並みに、大きく腫れ上がっていたというのです! で、その友人が、心配してすぐ女性に連絡をくれたのでした。

くだんの女性のご主人はハワイ生まれで、信心深い男性だったよう。さっそく知り合いのカフナに来てもらったのですが、カフナは女性を見るなり言いました。「ヘイアウから霊を連れて帰ってきたね」。カフナが説明するには、ヘイアウにいた霊はその女性に惹かれ、そのため女性に向かってコロン、と石を転がしたんだそうです。優しい女性はそれを、元の位置に戻してあげたんですよね。そう、写真で腫れ上がって見えていた右手で、2回…。

その淋しい?霊がそのまま女性についてきてしまったわけですが、カフナの御払いを受けて、女性から去っていったそうです。良かった~。途中でカフナが、まだあそこからこちらを見ているよ、と隣のビルの屋上を指差したそうですが、その女性にもご主人にも、怪しげな影は全く見えなかったとか。この場合、見えなくて幸い…のような気がします(見えても困りますよね?)。

それにしても、なぜ女性の右手が腫れ上がってしまったのか。それについては明確な説明もないのですが、私が思うには、彼女は右手で霊とコミュニケーションしたというか。霊の転がした石を取り、元に戻したその右手が、何か霊的に反応してしまったのでしょうか? …もちろん、真相はわかりません。その霊に聞いてみないことには…。

俗に言う清らかなヘイアウ、癒しのヘイアウも、ヘイアウはヘイアウ。こんな話を聞くたび、ヘイアウにはやはり、用事がなければあまり出かけたくないな…と思ってしまう私です。ケアイヴァ・ヘイアウについては、1冊目の「ミステリアスハワイ」でも詳しく触れています。よかったらご覧になってみてくださいネ。










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12 コメント

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Unknown (ノリヨ)
2012-07-31 10:50:31
じゅんさんこんにちわ♪
ヘイアウって神聖で、古代のハワイアンの霊が守っているイメージが強かったのですが思い込みデスかね★異なる方もいらっしゃるのでしょうか。付いてきた霊のはなし、以前にもありましたよね?!モオでしたっけ?神様デスネ。女性に恋してしまったという…?
一目惚れっぽくて、こういうのって、恋愛にごぶさたのワタシは非常にうらやましいデス!
じゅんさんは一目惚れしたことありますか?
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Unknown (JUN)
2012-07-31 15:49:05
のりよさん、ALOHA!
ヘイアウは、教会や神社とはずいぶん違うと思います…。
日本でも、神社についてもいろいろ、取り沙汰されていますね。
お稲荷さんはどうの、とか、神社とはいえ相性がある、とか…。
100%尊いだけの聖地って、本当はないのかもしれません。
そこに集う霊までは、神様もコントロールできないでしょうからネ。
…以前の「ついてきた霊」の話は、ワイメアのプウオマフカ・ヘイアウの話ではないでしょうか? 女性に恋したのではなくて、ヘイアウで悪さした女性に霊がついていったという…。
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ですよね~ (熟女レンジャー 青)
2012-07-31 19:37:06
ヘイアウは沢山のハワイアンの先祖たちが守っている場所なので、そりゃ~沢山の先祖様がそこにいると思います。私は特別な事が無い限りヘイアウは行かないですね~。よほどそのお友達の方は素敵な人だったんですね。
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Unknown (JUN)
2012-08-01 03:45:07
青さん、こんにちは~。
ヘイアウって…ある種の集会所かもしれませんね。
(っていうかズバリ、霊の集会所?)
そこでの無礼な振る舞いはもとより、ネガティブな心持ちだったり、超美人だったり?すると、よくないのかも…。
あ、そういえば。もう一つほかに、霊がついてきた…という話を聞きましたが、その方もすごく美人です!
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Unknown (COZY)
2012-08-01 08:15:07
JUNさん、Aloha!

やはり、昔からの信仰の場には不思議なことが多いですね。だからこそ、尊敬の念を持って言って欲しいもんです。
私はヘイアウに訪れる時は必ず果物などのお供えを持ってお邪魔しますと言う気持ちを持って訪れています。

私は今のパワースポットや癒しの場所と紹介されて人が大挙して訪れる昨今の風潮はいかんと思ってる一人です。
そういう場所って昔からの民間信仰の場だったり、地元の方のための癒しの場であったりする場合が多く、
関係ない方がパワーが有るからって言う理由で訪れると地元の方やその場そのものに心を配らない方も多くなり、
結果として立ち入り禁止になったり、場が荒れたりすることが多いです。
訪れる時には決してその場に眠る祖先の方や神様に尊敬の念を持って訪れ、軽々しい観光気分では訪れて欲しくないですね。
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Unknown (JUN)
2012-08-01 12:39:10
COZYさん、ALOHA!
う~ん、もっともですね。コージーさんもヘイアウに、お供えを持っていく一人なのですね。
私も、少なくとも「お邪魔します」の気持ちは忘れないようにしています。
(それをせずにワヒアワのバースストーンに入場し、罰が当たった話は本のほうで書きました…)
そうですね、ヘイアウその他の聖地が、パワースポットという名前で形容されているのが、もろもろの間違いの元なんだと思うんです。
どちらかというと、特にヘイアウなどは、「霊場」という感覚で訪れていただきたいものです。
なんか恐山みたいですけど、あそこだって、人によっては爽やかな気持ちのいい場所だ、と言いますからね(知り合いの尼さん)。
ハワイのヘイアウに関しても、地元の人たちは入場者の急増を、やはり心配しているそうですよ。
それこそ入場禁止にでもなったら、私達だけでなく、地元の信奉者にも悪いですよね…。
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アロハ~! (アロヒナニ)
2012-08-03 11:31:04
JUNさん、アロハ!
この手のお話大好きなので、身を乗り出して読んでしまいました(笑)。

ヘイアウって場所によっては怖いですよね・・・。
もともと遊び半分で行く場所ではないですが、私は以前、マカハの先のケアナエの洞窟で何かが私の乗っかっちゃって、その後カネアキヘイアウに行ったら、その何かがすーっと抜けていったんですよ~。
不思議でした。
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Unknown (JUN)
2012-08-03 17:43:26
んまあ~アロヒナニさん、こんにちは~!
もう怪談の季節か…と、ちょい怖いヘイアウの逸話をシェアさせていただきました。
それにしてもケアナエの洞窟の怪も怖い!
何かが、アロヒナニさんのどこに乗っかったのですか?
肩? 背中? 頭? ひえええ~。
私が先のコメントの一部に書いた、「もう一つの、美人が霊を連れ帰った話」。
これもケアナエの話か、カネアキヘイアウかのどっちかだったんですよ!
私、そっち方面の聖地には行けそうにありません…。
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最近行きました (みみ)
2014-05-24 22:14:02
教会記事でコメした者です(^^)新参者です
宜しくお願いします。
GWの旅行時にツアーで訪れました。

やはり軽はずみで訪れてはいけない
場所だなと思いました。
晴れてるのに霧雨とか不思議でした。
昔 南米に住んでおりマチュピチュとか
の遺跡訪問した時と感じ方が全然違い
ました。南米遺跡はそこにあるという
感じですが(残存)
ヘイアウは何か気配を
感じずにはいれませんでした(汗)

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Unknown (JUN)
2014-05-25 04:24:58
みみさん、こんにちは~。
まあああ、みみさんは南米に住んでいたのですか?
すごい!
そういえばマチュピチュは、ハワイ出身の考古学者が発見...というか西洋世界に紹介したのですよね...。
ミミさんはまた、霊的に敏感な方なのですね。
癒しのヘイアウも含め、私はなるべくヘイアウには行きません。
ホントの聖地って、理由もなく訪れるべきじゃない気がして...。
癒しのヘイアウについては、1冊目の本に詳しく書いております。
よろしければそちらも見てみてくださいね(さりげなく宣伝しちゃってスミマセン)。

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