菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

副題に意図をこめて。 『ブライトバーン/恐怖の拡散者』

2019年11月29日 00時00分54秒 | 映画(公開映画)

で、ロードショーでは、どうでしょう? 第1623回。


「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」

 

 

 

『ブライトバーン/恐怖の拡散者』

 

 

 

 

あのスーパーヒーロー物語を踏まえつつ、もしもスーパーパワーを手にした少年が邪悪な心を持っていたら、との想定で繰り広げられる惨劇の行方を描き出すSFホラー。

 

 

監督は、『インバージョン 転移』のデヴィッド・ヤロヴェスキー。

製作は、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのジェームズ・ガン。

 

 

 

物語。

子どもができずに苦しんでいたトーリは、謎の飛来物が落下した森の中で赤ん坊を見つけると、彼をブランドンと名付けて夫のカイルとともに自分たちの子どもとして育て始める。
12年後、聡明で才能あふれる少年へと成長したブランドンだったが、あることをきっかけに自分に備わった特別な能力に目覚めていく。
だが、次第に反抗的な態度が目立ちはじめる。

 

脚本は、ブライアン・ガン、マーク・ガン。

 

 

 

出演

ジャクソン・A・ダンが、ブランドン・ブライヤー。

エリザベス・バンクスが、トーリ・ブレイヤー。
デヴィッド・デンマンが、カイル・ブレイヤー。

マット・ジョーンズが、ノア・マクニコール。
メレディス・ハグナーが、メリイr-・マクニコール。

エミー・ハンターが、ケイトリン。
ベッキー・ワルストームが、エリカ。

 

 

 

スタッフ

製作は、ジェームズ・ガン、ケネス・ファン。
製作総指揮は、ダン・クリフトン、ニック・クロウリー、デヴィッド・ジェンドロン、ブライアン・ガン、マーク・ガン、サイモン・ハット、ケント・ファン、アリ・ジャザイェリ。

撮影は、マイケル・ダラトーレ。

プロダクションデザインは、パトリック・M・サリヴァン・Jr。
衣装デザインは、オータム・スティード。

編集は、アンドリュー・S・アイゼン、ピーター・グヴォザス。

音楽は、ティム・ウィリアムズ。

 

 

 

 


宇宙から来た超人少年がその力の本当の意味に気づくSFホラー。
あのスーパーヒーローを捻り、もしもスーパーパワーを手にした少年が邪悪な心を持っていたら、と描く。
本家にも裏返しヒーローのウルトラマンがいたりしますが、批判を寓話に託している。それを受けた副題に唸る。最後にはネタを明確に示す。
新世代の『オーメン』でもある。少年のキャスティングで勝利。
おちゃらけの無さできっちりと怖い。傷描写のエグさにもバリエーション。
どこかに『ハウス・ジャック・ビルト』とも通じるところも。
それは今、横溢している諦め。ホラーには現実社会の棘を感情に変える力があるのを思い出させる。
それでも現実には胸の奥に武器は眠っている。
マニフェストは支配の赤作。

 

  

 



 


  
 
  

 

 

 

 

 

おまけ。

原題は、『BRIGHTBURN』。

 

製作国は、アメリカ。
上映時間は、91分。
映倫は、PG12。

 

脚本のブライアン・ガンは弟、マーク・ガンはいとこ。

 

 

 

 

 

 

 

ややネタバレ。

ブライトバート・ニュース・ネットワークを揶揄していると思われる。

ブライトバート・ニュース・ネットワーク(英語: Breitbart News Network)は、アメリカ合衆国のオンラインニュースサイト。
ラジオ放送(Breitbart News Daily)も行っている。単にブライトバート(Breitbart.com など)とも呼ばれる。政治的傾向は右派。ニューヨーク・タイムズはブライトバート・ニュースを、フェイク・ニュースであり、ミソジスト、ゼノフォビア、レイシストのサイトであると批判している。(wikiより)

トランプ大統領を後押ししていることでも有名。

『ブライトバーン/恐怖の拡散者』、この副題は、そのままブライトバートのことにもとれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

ネタバレ。

だから、映画の最後は、動画ニュースで終わる。

 

『ジャスティス・リーグ』の構想にもこういった悪のスーパーマン構想があった。
DCコミックでも、ウルトラマンとして、悪のスーパーマンなどが描かれている。

 

日本だと、藤子・F・不二雄先生が『ウルトラ・スーパー・デラックスマン』で、正義感が暴走し、極端な私刑を行い、悪徳に染まる超人が描かれる。
ほぼ『ブライトバーン』の大人版と言える内容で、その正義の基に私利私欲を満たす姿には今も変わらぬ力の恐ろしさと人の醜さが描かれている。

 

 

 

 

 

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