菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

極端の両端。 『パーフェクション』

2020年06月05日 00時00分17秒 | 俺は好きなんだよ!

【俺は好きなんだよ】第1277回は、『パーフェクション』(2018)

 

 

原題は、『The Perfection』。
『完成形』。

perfectionの意味。
1、完全(化)、完成
2、完成の域に達した人[物]
3、申し分のないこと
4、《法律》対抗要件(の具備)

 

 

製作国:アメリカ
上映時間:90分

 

 

スタッフ。

監督:リチャード・シェパード
製作:ビル・ブロック ステイシー・リース リチャード・シェパード
製作総指揮:マシュー・J・アンダーソン
脚本:リチャード・シェパード エリック・チャーメロ ニコール・スナイダー
撮影:バーニャ・ツァーンユル
編集:デビッド・ディーン
音楽:ポール・ハスリンジャー
音楽監修:ライザ・リチャードソン

 

出演。

アリソン・ウィリアムズ   (シャーロット・ウィルモア(吹替:牛田裕子))
ローガン・ブラウニング   (リジー(吹替:志田有彩))

モリー・グレース - 子供時代のシャーロット(吹替:島田愛野))
ミラ・トンプソン   (子供時代のリジー)
スティーヴン・ウェバー   (アントン(吹替:木下浩之))
アライナ・ハフマン   (パロマ(吹替:佐古真弓))
マーク・キャンドボーグ   (シース(吹替:蓮岳大))
グレアム・ダフィー   (ジェフリー(吹替:宮崎敦吉))
アイリーン・ティアン   (ジャン・リー(吹替:鳥越まあや))
ウィニー・ハン   (ミンフー(吹替:塙英子))
ジョニー・ジ    (リー・ジュン(吹替:梶川翔平))
グリニス・デイヴィーズ   (叔母(吹替:くわばらあきら))

 

 

物語。

シャーロットは10年前にチェロ奏者としての将来を嘱望されながらも、母の介護のため夢を諦めた。母が死に、彼女は10年前にその恩寵を受けた、かつての恩師アントンを頼って上海を訪れる。
上海には、謎の疫病が発生していた。
再会したアントンのもうひとりの愛弟子である人気チェロ奏者リジーを紹介される。
意気投合した姉妹弟子としてシャーロットとリジーは複雑な関係になる。
二人出た旅の始まり、リジーが異常なほどの体調不良を訴え始める。
シャーロットは、言葉が通じない中、必死で周囲に助けを求める。

 

 

天才チェロ奏者を襲う出来事を転調の繰り返しで描く音楽ホラー・サスペンス。

 

シャーロット役に『ゲット・アウト』のアリソン・ウィリアムズ。

 

 

監督・脚本は、『ハンティング・パーティ』のリチャード・シェパード。

 

 

Netflixで配信。

 

 

これぞ、面白いB級の極み。
ジャンルをぐいぐい渡りながら、一本通した軸で、ぐいっと貫く。
このスピード感で一気呵成に手首をつかんで、引っ張り込む。
突っ込みながら見るのも楽しい。
賞味80分なので、10分×8章(劇中は4章なので一章ごとに一度転調あり)の連続ドラマを繋いだ感じ。
21世紀のこらえ性ない観客へ、現代グラインドハウスはもはや配信動画がライバルだと見定めた高速ミクスチャー・ジェットコースタームービー。




 

 

 

 

ネタバレ。

大筋は、『お嬢さん』×『セッション』。
ここに、病気と復讐劇を入れて、LGBTでまとめる。

結構、その場その場の感情で無理やり話しを進めていたり、ご都合強引過ぎる展開もままある。
特に、ミネアポリスナポリスから、

 

 

一応、1章:使命と銘打たれている時点では、エリザベスを救おうとして、復讐までは考えていなかったのよね。
でも、肉体関係を持てたから、あの手を選んだんだろうけど、そうできなければ、自分で手を切り落とすつもりだったのかね。
復讐に動くのはエリザべスがシャーロットの行動の意図を理解したからで。
その突然の気づきもかなり強引よね。



シャーロットは、ミネアポリスに引っ越したのね。



影響元には、『キル・ビルvol.1』もあった気がする。
ミネアポリスのシーンは特にその匂いがある。
エリザベスのキャラ造型にも。

 

 

 

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