【俺は好きなんだよ】第1226回は、『飛べない鳥と優しいキツネ』(2018)
原題は、『여중생A』。
『女中学生A』。
英語題は、『STUDENT A』。
『生徒A』。
製作国:韓国
上映時間:114分
スタッフ。
PD:キム・ギョンファン
監督・脚本:イ・ギョンソプ
原作:Heo5Pa6
脚色:シン・ドンシク
助監督:チョン・セハ
撮影:ソン・ジニョン
照明:チョン・イクチュン
音楽:カン・ミングク
美術:ソン・ユニョン
武術:リュ・ヒョンサン
出演
キム・ファニ (チャン・ミレ / ゲーム世界のダーク)
スホ (ヒョン・ジェヒ フリーハグの着ぐるみ)
イ・ジョンヒョク (先生)
チョン・ダビン (イ・ベッカプ / ゲーム世界のヒナ)
ユ・ジェサン (イ・テヤン / ゲーム世界のギルドマスター ユーエルヌアン)
チョン・ダウン (ノラン / ゲーム世界のタルギリン)
キム・ヒョンビン (チェミン / ゲーム世界のルシャレス)
ユ・スア (メガネ)
キム・ジョンホ (ゲーム世界の巨人 フムババ(孤独な森の守護者))
ハン・ウジン (ミレの父/ゲーム世界のマーカス)
チャンユ (教頭先生)
ヨンジュン (チェヒの友だち)
オム・チェユン (ユリ 連中1 /ゲーム世界のエンジェルガンイ)
イ・ウンソ (ユリ 連中2 /ゲーム世界のヤンイ法師)
アン・ジニョン (ユリ 連中3 /ゲーム世界の氷の花)
チョ・ヨンソン (ユリ 連中4 /ゲーム世界の西風剣客)
チョン・ノミン (ユリの父)
キム・ジョンファ (ミレの母)
チュ・スヒョン (体育先生)
<声の出演>
パク・チユン (ヒナ)
チョン・ヒョンソク (マーカス)
パク・ヨンジェ (真相調査団)
シン・ボムシク (キルマ)
パク・チヨン (タルギリン /ヤンイ法師)
物語。
学校ではいじめられ、自宅には酒癖が悪い怪物のような父がいて、どこにも居場所のない孤独な中学生のミレ。
そんな彼女にとって、オンライン・ゲームの『ワンダーリング・ワールド』と文章を書くことだけが心の支えだった。
ミレは、自分だけの世界を夢見て生きている。
しかし、その文章を気に入ってくれたクラスメイトで文章が得意なベッカプと同じ図書委員テヤンが現実に友達になってくれるという、日常を輝かせる出来事が起きる。
そして、テヤンに恋心を抱く。
そんな折、『ワンダーリング・ワールド』のサービスを中断されるという知らせが届く。
ミレは、最後のゲーム中、パーティを組んでいたヒナと現実に会う約束をする。
現実もゲームのようならば、いいのに・・・苦しい現実から平凡な女子中学生Aになりたい少女ミレの現実適応記。
韓国の人気ウェブ漫画を『哭声/コクソン』のキム・ファニとスホ(グローリーデイ)の共演で実写映画化した青春ストーリー。
監督は、これがデビューのイ・ギョンソプ。
少女映画として定番要素が多い映画だが、キム・ファニの存在が映画のパワーを上げている。
カッコよすぎるチェヒでさえ、ファンタジーに昇華している。
実際、ゲームのファンタジーシーンもあるしね。
いじめシーンはどこかで見た感じですが、まぁまぁひどいですけど、だいたい助けがくるので。
3つのストーリーと3つの変化ある世界で飽きさせない展開の快調さで一気に見れます。
苦みも甘みも濃過ぎないので、乗っかりやすいのも魅力。
ややネタバレ。
狐なので金髪なのね。でも、日本語だとヒナは幼く、飛べない鳥の意味にもなるから、ちょい混乱。
最初ゲームのアバターから、着ぐるみという二度の変身も手助けをしている。
ネタバレ。
確か公開時にフリーハグイベントをやろうとして、人が集まり過ぎて、中止になったんじゃなかったかな。
好みの台詞。
「女子中学生Aでもない」
「悲しいときは、泣いていい」
蘭を持ってRUN。
原作では、女官の着ぐるみではなく、熊の着ぐるみだった模様。
プレビジュアルではクマのぬいぐるみでの画像がある。
女性だと思わせるために変えたんですかね。
ラストのとってつけた感もまた青春ものの定番といえる。
ジャンル的定番をあえて入れているのか、原作通りなのか、心地よくするために無理やりハッピーエンドにしたのか。
ちゃんと親が出てくるのと、そこは何も解決させない辺りのクールさは好みです、