菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

壊れかけの 『ラジオスター』

2019年01月04日 00時01分57秒 | 俺は好きなんだよ!

【俺は好きなんだよ】第1092回は、『ラジオスター』(2006)

 

 


原題は、『라디오 스타』。

英語題は、『RADIO STAR』。

どちらも『ラジオスター』です。

 

 


上映時間: 116分
製作国: 韓国

 

 

スタッフ。
監督: イ・ジュニク
脚本: チェ・ソクファン
撮影: ナ・スンリョン
音楽: パン・ジュンソク

 


出演。

パク・チュンフン  (歌手のチェ・ゴン)
アン・ソンギ  (マネジャーのミンス)
チェ・ジョンユン  (プロデューサーのソギョン)
ユン・ジュサン (ミキサー)
チョン・ ギュス (支局長)

 

 

物語。

20年以上前に1曲だけヒットを飛ばしたきりの歌手チェ・ゴンは、その後マリファナ事件、暴行事件などによって今はドサ周りでギター一本で公演して回る日々を送っていた。
しかし、ある公演で客とケンカになり、彼は留置場送りに。

マネジャーのミンスは保釈金を集めに四方駆けずり回り、なんとか、後輩のスター歌手に金を借りることができた上、偶然、昔、世話になったラジオ局局長と出会い、ローカル局でお昼の番組を一つもぎ取ること成功する。

災い転じて福となすのはずが、ロックなチェ・ゴンはお昼の番組でラジオDJをすることにを誇りが許さない。だが、ミンスも崖っぷちと必死に説得する。
しぶしぶ引き受けるが、その番組のスタッフは、怒ってばかりの支局長、覇気のない老けた技師、プロデューサー兼ディレクターは放送事故を起こして飛ばされきたソウル局の女性ソギョンという期待出来ない面子だった。

 

 

パク・チュンフン×アン・ソンギ共演、『王の男』のイ・ジュニクが贈る、笑って泣けて幸せな気持ちになる拾い物のハートウォーミング・コメディ。

 

 

 

 

受賞歴。

2006年の青龍賞にて、主演男優賞をパク・チュンフンとアン・ソンギが、ダブル受賞。

2007年の大鐘賞にて、主演男優賞をアン・ソンギが、受賞。

2006年の春史大賞にて、主演男優賞をパク・チュンフンが、受賞。

 

 

 

 

破天荒さが招いていく、ラジオの内容がなかなかよくて、こういう落ちぶれ逆転系の中でも上質なネタが丁寧に描かれていき、劇中でも次の放送が楽しみになるのよね。

それは、とにかくキャラクターを脇の脇、ここまでってのまで、しっかりと愛しているのが分かる描き方をするから。

ベタの良さ、温かさ。これぞハートウォーミング。ですから、ベタが苦手な人には勧められません。

 

 

劇中のバンドのイーストリバーの曲などもちょっと懐かしい感じでなかなかいいんですよ。まぁ、どっかで聞いたアレな感じなんですけどね。彼らは憧れのマネするバンドというネタなので。

なので、彼らの感じのいい曲はチェ・ゴンのヒット曲のマネでもある。

 

 

 

 

ラジオでマネジャーとDJのコンビといえば、パトリス・ルコントの隠れた逸品『タンデム』なんて佳作もありましたね。

ジャン・ロシュフォール×ジェラール・ジュニョーのコンビが泣き笑いさせてくれます。

ロックスターとマネジャーなら、『ラブ・アクチュアリー』のビル・ナイ演じるビリー・マックとグレゴール・フィッシャー演じるマネジャーのジョーのエピソードですね。実はこのエピソードはリチャード・カーティスとローワン・アトキンソンとの関係が元ネタ(作家と出役だけど)。

 

 

 

 

 

ややネタバレ。

でも、いくつかの歌とかで字幕がないのは、ちょっと残念。
字幕がダメなのは韓国映画の日本公開時のあるあるになっちゃうのは早く改善されて欲しいもの。英語でさえ怪しいとはいえね。

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 1月2日(水)のつぶやき その2 | トップ | 1月3日(木)のつぶやき »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

俺は好きなんだよ!」カテゴリの最新記事