【俺は好きなんだよ】第５４３回は、『ピラニア３Ｄ』(2010)
原題は、『PIRANHA 3D』。
スタッフ。
監督：アレクサンドル・アジャ
製作：マーク・キャントン／マーク・トベロフ／アレクサンドル・アジャ／グレゴリー・ルヴァスール
製作総指揮：ボブ・ワインスタイン／ハーヴェイ・ワインスタイン／アリックス・テイラー／ルイス・Ｇ・フリードマン／Ｊ・トッド・ハリス
脚本：ピーター・ゴールドフィンガー／ジョシュ・ストールバーグ
撮影：ジョン・Ｒ・レオネッティ
特殊メイク効果：グレゴリー・ニコテロ／ハワード・バーガー
プロダクションデザイン：クラーク・ハンター
衣装デザイン：サーニャ・ミルコヴィッチ・ヘイズ
編集：バクスター
音楽：マイケル・ワンドマッチャー
出演。
エリザベス・シュー
アダム・スコット
ジェリー・オコンネル
ヴィング・レイムス
ジェシカ・ゾー
スティーヴン・Ｒ・マックイーン
ケリー・ブルック
リカルド・アントニオ・チャビラ
ディナ・メイヤー
ポール・シェアー
ブルックリン・プルー
ブライアン・クーバッハ
グレゴリー・ニコテロ
イーライ・ロス
クリストファー・ロイド
リチャード・ドレイファス
セイジ・ライアン
ライリー・スティール
コーディー・ロンゴ
デブラ・コーウィン
物語。
観光客でにぎわうヴィクトリア湖。目玉イベント“ウェット・Ｔシャツ・コンテスト”が開かれている湖畔では、ノー天気な若者たちが乱痴気騒ぎを繰り広げていた。一方、女性保安官のジュリーは、湖で釣り人の老人が行方不明になった事件の調査に向かう。その息子ジェイクは、陽気なポルノ映画監督と知り合い、ガールフレンドのケリーと一緒にロケのお手伝い。しかし、そんな湖の下には誰も知らない地底湖が存在し、太古から激しい生存競争を繰り返しながら、より凶暴な種へと独自の進化を遂げてきた恐るべきピラニアが棲息していた。そしてその殺人魚の大群が、前日の地震で出来た湖底の割れ目を通り、人々がバカンスを楽しむ湖へと流れ込んで来るのだが・・・。
ジョー・ダンテ監督による78年のカルト・ホラー『ピラニア』をアレクサンドル・アジャ監督が３Ｄでリメイクしたバイオレンス・モンスター・パニック。
セクシー美女コンテストが開催されるアメリカ南西部の湖を舞台に、独自の進化で恐るべき凶暴性を獲得したピラニアの大群が突如若者たちへと襲いかかる惨劇の一部始終を、エロとグロに徹した過激シーン満載で描き出す。
懐かしのキャストを揃えるなど、そういうところも気が利いている。
『BTTF』のドクと寸分違わぬ演技で大袈裟に事態を説明するクリストファー・ロイドや経年劣化だのオバちゃんになっただのエラい言われようのエリザベス・シューだが、40代後半なんだから当たり前。
リチャード・ドレイファスの役名はマットで、つまり『ジョーズ』のマット・フーパーの35年後と見れる。
アレクサンドル・アジャはリメイク映画の職人となりつつある。
オリジナルが持っていた要素を倍にし、ルックをリアルに描き直すのだ。
頭の中で見えていたように。
過剰でなくしっかりとデコレーションする。
ストーリーとシチュエーションと映像で。
かっこいい男と綺麗な女、決意とグロテスクな造形物と下品さと愛、それらを惜しみなく大量投入してくる。
なにより、オリジナルへの愛と尊敬を躊躇しない。
映画ファンであるのも重要で、この『ピラニア』おいては、オリジナルへのオマージュだけでなく、スピルバーグの『ジョーズ』に強烈に捧げている。
ポスターでもあからさまにそれがわかる。
しかも、ジェームズ・キャメロンへもオマージュを捧げる。
なぜなら、オリジナル『ピラニア』の続編である『殺人魚フライングキラー』はキャメロンのデビュー作だから。
（ただ、本人は憎んでさえいる作品）
オリジナルのジョー・ダンテへのオマージュは少し歪んで、彼の脚本作の『エイリアン』として現れている。
それは、『エイリアン２』がジェームズ・キャメロンによる『殺人魚フライングキラー』のリメイクでもあることにもつながってくるという始末。
映画ファンであればあるほど、ニヤニヤが止まらないしかけになっている。
これは映画愛なくしてできることじゃない。
好きで好きでしょうがないのが、透け透けに透けて見えるのだ。
原題は、『PIRANHA 3D』。
スタッフ。
監督：アレクサンドル・アジャ
製作：マーク・キャントン／マーク・トベロフ／アレクサンドル・アジャ／グレゴリー・ルヴァスール
製作総指揮：ボブ・ワインスタイン／ハーヴェイ・ワインスタイン／アリックス・テイラー／ルイス・Ｇ・フリードマン／Ｊ・トッド・ハリス
脚本：ピーター・ゴールドフィンガー／ジョシュ・ストールバーグ
撮影：ジョン・Ｒ・レオネッティ
特殊メイク効果：グレゴリー・ニコテロ／ハワード・バーガー
プロダクションデザイン：クラーク・ハンター
衣装デザイン：サーニャ・ミルコヴィッチ・ヘイズ
編集：バクスター
音楽：マイケル・ワンドマッチャー
出演。
エリザベス・シュー
アダム・スコット
ジェリー・オコンネル
ヴィング・レイムス
ジェシカ・ゾー
スティーヴン・Ｒ・マックイーン
ケリー・ブルック
リカルド・アントニオ・チャビラ
ディナ・メイヤー
ポール・シェアー
ブルックリン・プルー
ブライアン・クーバッハ
グレゴリー・ニコテロ
イーライ・ロス
クリストファー・ロイド
リチャード・ドレイファス
セイジ・ライアン
ライリー・スティール
コーディー・ロンゴ
デブラ・コーウィン
物語。
観光客でにぎわうヴィクトリア湖。目玉イベント“ウェット・Ｔシャツ・コンテスト”が開かれている湖畔では、ノー天気な若者たちが乱痴気騒ぎを繰り広げていた。一方、女性保安官のジュリーは、湖で釣り人の老人が行方不明になった事件の調査に向かう。その息子ジェイクは、陽気なポルノ映画監督と知り合い、ガールフレンドのケリーと一緒にロケのお手伝い。しかし、そんな湖の下には誰も知らない地底湖が存在し、太古から激しい生存競争を繰り返しながら、より凶暴な種へと独自の進化を遂げてきた恐るべきピラニアが棲息していた。そしてその殺人魚の大群が、前日の地震で出来た湖底の割れ目を通り、人々がバカンスを楽しむ湖へと流れ込んで来るのだが・・・。
ジョー・ダンテ監督による78年のカルト・ホラー『ピラニア』をアレクサンドル・アジャ監督が３Ｄでリメイクしたバイオレンス・モンスター・パニック。
セクシー美女コンテストが開催されるアメリカ南西部の湖を舞台に、独自の進化で恐るべき凶暴性を獲得したピラニアの大群が突如若者たちへと襲いかかる惨劇の一部始終を、エロとグロに徹した過激シーン満載で描き出す。
懐かしのキャストを揃えるなど、そういうところも気が利いている。
『BTTF』のドクと寸分違わぬ演技で大袈裟に事態を説明するクリストファー・ロイドや経年劣化だのオバちゃんになっただのエラい言われようのエリザベス・シューだが、40代後半なんだから当たり前。
リチャード・ドレイファスの役名はマットで、つまり『ジョーズ』のマット・フーパーの35年後と見れる。
アレクサンドル・アジャはリメイク映画の職人となりつつある。
オリジナルが持っていた要素を倍にし、ルックをリアルに描き直すのだ。
頭の中で見えていたように。
過剰でなくしっかりとデコレーションする。
ストーリーとシチュエーションと映像で。
かっこいい男と綺麗な女、決意とグロテスクな造形物と下品さと愛、それらを惜しみなく大量投入してくる。
なにより、オリジナルへの愛と尊敬を躊躇しない。
映画ファンであるのも重要で、この『ピラニア』おいては、オリジナルへのオマージュだけでなく、スピルバーグの『ジョーズ』に強烈に捧げている。
ポスターでもあからさまにそれがわかる。
しかも、ジェームズ・キャメロンへもオマージュを捧げる。
なぜなら、オリジナル『ピラニア』の続編である『殺人魚フライングキラー』はキャメロンのデビュー作だから。
（ただ、本人は憎んでさえいる作品）
オリジナルのジョー・ダンテへのオマージュは少し歪んで、彼の脚本作の『エイリアン』として現れている。
それは、『エイリアン２』がジェームズ・キャメロンによる『殺人魚フライングキラー』のリメイクでもあることにもつながってくるという始末。
映画ファンであればあるほど、ニヤニヤが止まらないしかけになっている。
これは映画愛なくしてできることじゃない。
好きで好きでしょうがないのが、透け透けに透けて見えるのだ。
 | ピラニア3D コンプリート・エディション ＜２枚組＞ [Blu-ray] |
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