指切りは、日本の口頭契約の仕草の一つだが、世界のいたるところで行われている。
インド(「Gatti fu」)、イタリア(「ジュリン・ジュレロ」または「ジュリン・ジュレット」)、アイルランド(「豚の約束」)、台湾、韓国、北米、ベトナムなど。
北米では19世紀頃から確認されており、「pinky swear」という。(最近だと、映画『月影の下で』でやっていた) 歌もあり、「Pinky, pinky,Whoever tells a lie Will sink down to the bad place And never rise up again.(ピンキー、ピンキー、嘘をつく人は誰でも悪い場所に沈み、そして、起き上がりません)」という。
韓国では、フックされた小指の後に「アザラシ」(小指ががックされている間に親指も重ねる仕草)が続く。
台湾では、小指を引っ掛けた後に、足を踏みつける。
ベトナムでは人差し指で行う。
インドの「Gatti fu」は互いの指を重ねず、それぞれが小指を立てるようだ。
この小指を組み合わせる仕草は、日本の指切りが世界に伝播したと考えられている。
さかのぼれば、ローマ時代に、握手による口頭契約がある。