【俺は好きなんだよ】第１０９６回は、『鋼鉄の雨』(2018)
原題は、『강철비』。
『非鋼』。
英語題は、『STEEL RAIN』。
『鋼の雨』。
上映時間： 139分
製作国： 韓国
観覧基準：１５歳以上 観覧可
スタッフ。
ＰＤ：キム・テウォン、パク・チュノ
監督：ヤン・ウソク
脚本：ヤン・ウソク、チョン・ハヨン
助監督：キム・ジュンス、カン・ミヌ、チョン・チャンファン
撮影：イ・ヒョンドク
照明：パク・チョンウ
音楽：キム・テソン
美術：ヤン・ホンサム、チ・ヒョンソ、イ・ファソン
武術：チェ・ボンノク
出演。
チョン・ウソン （オム・チョルウ北朝鮮 要員）
クァク・ドウォン （クゥク・チョルウ大統領府 外交安保主席）
キム・ガプス （リ・テハン 偵察総局長）
チョ・ウジン （チェ・ミョンロク 反乱軍）
キム・ウィソン （イ・ウィソン 現 大統領）
イ・ギョンヨン （キム・ギョンヨン 次期 大統領）
チョン・ウォンジュン （パク・ピョンジン 大統領府 大統領室長）
チャン・ヒョンソン （チョン・セヨン教授 大統領職 引受（引継）委員 統一部長官
キム・ミョンゴン （リ先生 リ・ホンジャン 中国 国家安全部 対韓総責）
パク・ウネ （クォン・スクチョン 医師 アルム産婦人科医院）
パク・ソニョン （カン・ジヘ オム・チョルウの妻）
アン・ミナ （ソン・スミ 女工 ケソン（開城）工業団地）
ウォン・ジナ （リョ・ミンギョン 女工 ケソン（開城）工業団地）
イ・ジェヨン （パク・クァンドン 護衛総局長）
イ・ユンゴン （パク・ヨンゴン リ・テハンの部下）
キム・ヒョンジョン （イ・ヒャンピル 大統領府）
イ・チェウン （クァク・セリム クァク・チョルウの娘 13歳）
イ・シウ （クァク・セミン クァク・チョルウの息子 10歳）
コ・ナヒ （オム・イニョン オム・チョルウの娘 ８歳）
Kristen Dalton （駐韓ＣＩＡ支部長 ジョアン・マーチン）
Ron Donachie （米 国務長官 マイケル・トップス）
キム・ギヒョン （北朝鮮 内閣総理 パク・キヒョン）
キム・ジュンギ （サカイ タカシ 日本 内閣情報調査室）
ナ・グァンフン （タン・ホンチャイ 駐北朝鮮中国大使）
キム・ジホ （チェ・スヒョン 整形外科医師 クァク・チョルウの元妻）
物語。
北朝鮮で不審な活動が察知され、極秘の任務を受けた朝鮮人民軍のオム・チョルウ。
しかし、その任務中、クーデターが勃発し、北の最高指導者が瀕死になり、混乱の中、オムは最高指導者と生き延びた女工を連れ出し、国境を目指す。
韓国の大統領秘書室外交部のクゥク・チョルウは朝鮮半島を揺るがす事件に対応していた。しかも、離婚した医師である妻に子供らのことで責められているが、子供らは父に母と元の鞘に収まることを乞うのだった。
韓国では、2017年に公開され、本国の多くの賞にノミネートされた大作。
Netflixで配信。
監督は、『弁護人』のヤン・ウソク。
ちなみに、主人公二人の名前「チョルウ」はハングルで「鋼鉄の雨」を意味する言葉と同音だそう。
受賞歴。
2018年の第23回 利川春史大賞映画祭にて、男優主演賞（チョン・ウソン）を、受賞。
政治劇の部分も強いので、『シン・ゴジラ』的とも称されていますが、その部分は雰囲気は確かにありますが、メインではないです。どちらかというと『マーシャル・ロー』寄り。
組織の闘いでもありますが、その中における個人の闘いなので。
後半の動きの雑さや、ややベタなところも多いので、題材の割りに虚構的な分かりやすさに落ち着いてしまったのが残念ではあるものの、テンポの良さや事情の逆転、伏線の回収などなかなかに見せてくれます。
つまり、王道のエンターテインメント。
今作の南北統一直前から南北統一後の『人狼』（2018）を見るとまるで同じ世界観の続編を見たようで、感慨深いものがあったろうなぁ。そしたら、あれももうちょっと楽しめただろうなぁ。
ただ、贅沢を言えば、どこか韓国娯楽映画がどこか韓国映画的な枠にはまりつつあるのも感じます。
まぁ、これは各国しょうがない部分ではあるのかもしれませんが。
組織がでかいので、もう少しうまく脇のキャラを活かすことで、サスペンスを強くしても面白かったかもという欲も。
ダブル・チョルウのキャラがすごくいいだけに、さらに引き立てて欲しかった。
あの女工とか元奥さんとか女医とかでね。
変形バディものとして、かなり上質です。
